吹雪












地吹雪、2004年3月カナダにて


吹雪(ふぶき)は、降雪中の雪や積雪した雪が強い風によって空中に舞い上げられ、視界が損なわれている気象状態のこと。降雪がない場合には地吹雪(じふぶき)と呼ばれる。降雪がある場合でも、空中に舞っている雪の大部分は積もった雪に由来するものである。




目次






  • 1 概要


  • 2 ブリザード


  • 3 天気記号


  • 4 脚注


  • 5 関連項目





概要


激しい吹雪が起こると、雪が視界を遮ったり、太陽光が遮られたりして、見通しがきかなくなったり、視野が真っ白となったりする。極端な場合には視界すべてが真っ白なホワイトアウトと呼ばれる状態になる。見通しがきかないので、自動車や鉄道、飛行機など交通機関の通行・運行に多大な影響が出る。吹雪が起こる地域ではこれを防ぐために、道路などの脇に防風林を設置して雪が道路上に舞い上がらないようにしているところもある。北海道など寒冷地の鉄道では、レール上に雪が積もらないよう線路上の雪を吹き飛ばすための防雪棚(雪垣)が線路脇に設置される[1]




地吹雪の風を路面に当てることによって着雪を緩和する「吹き払い柵」(新潟県)


建築物や地形、積雪等の風下側では風が淀み舞い上がった雪が堆積する。これを吹き溜まりと呼ぶ。気候条件によっては短時間に多量の雪が堆積することがあり、前述のホワイトアウト現象と共に起こる事が多く注意が必要である。


また、冬は晴れていても日照時間が短いことに加え、吹雪によって太陽光が遮られると、朝は遅くまで、夕方は早くから暗くなってしまう。


気象庁では風速が10m/s以上の風を伴うものを吹雪と呼び、特に風速が15m/s以上であると猛吹雪と呼ぶ。風速10m/s未満では風雪である。


青森県五所川原市金木地区では町おこしの一環として地吹雪体験ツアーが行われている。



ブリザード


ブリザードは北アメリカ大陸北部や南極大陸の地吹雪を伴う局地風のことである。


南極の昭和基地においては視程1km未満、風速10m/s以上の状態が6時間以上続いたときをブリザードとしている。また以下の基準でブリザードの規模を分類して外出制限などの基準としている。



  • A級ブリザード:視程100m未満、風速25m/s以上、継続時間6時間以上

  • B級ブリザード:視程1km未満、風速15m/s以上、継続時間12時間以上

  • C級ブリザード:視程1km未満、風速10m/s以上、継続時間6時間以上



天気記号


国際式天気図の天気記号では以下の4種類が地吹雪を表す。吹雪の場合は、雪と考えてその状態を表す記号を用いる。




























記号
番号
天気

36

36
弱いまたは並の地吹雪(目の高さより低い)

37

37
強い地吹雪(目の高さより低い)

38

38
弱いまたは並の地吹雪(目の高さより高い)

39

39
強い地吹雪(目の高さより高い)



地吹雪の天気記号(日本式)


日本式天気図の天気記号では、地吹雪により視程が1km未満になっているときに限り、天気が地吹雪とされる。吹雪の場合には降雪があることを優先するので雪とされる。ただし、雷を伴う場合は優先順位によりこれと異なることがある。



脚注


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  1. ^ 雪垣田村喜子『北海道開発土木研究所月報』604号、2003-09




関連項目




  • 台風











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