藤津郡
藤津郡(ふじつぐん)は、佐賀県(肥前国)の郡。
人口8,293人、面積74.3km²、人口密度112人/km²。(2018年10月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
太良町(たらちょう)
目次
1 郡域
2 歴史
2.1 近世以降の沿革
2.2 町村制以降の沿革
2.3 変遷表
3 脚注
4 参考文献
郡域
1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町に鹿島市・嬉野市を加えた区域にあたる。
歴史
近世以降の沿革
- 「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。(36村)
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
藩領 | 肥前佐賀藩 | 12村 | 鍋野村、大野原村、井手川内村、大浦村、糸岐村、多良村、飯田村、音成村、浅浦村、西牟田村、鳥坂村、美野村[1] |
肥前鹿島藩 | 10村 | 中村、森村、八本木村、古枝村、納富分村、重ノ木村、高津原村、両岩村、常広村、三川内村 | |
肥前蓮池藩 | 8村 | 馬場下村、下野村、岩屋川内村、伏原村、五町田村、谷所村、井手村、真崎村 | |
鹿島藩・佐賀藩 | 1村 | 山浦村 | |
佐賀藩・蓮池藩 | 5村 | 不動山村、吉田村、久間村、大草野村、下宿村 |
- 明治4年
7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により、藩領が佐賀県(第1次)、鹿島県、蓮池県の管轄となる。
11月14日(1871年12月25日) - 第1次府県統合により伊万里県の管轄となる。
- 明治5年5月29日(1872年7月4日) - 佐賀県(第2次)の管轄となる。
- 明治初年 - 鍋野村が馬場下村の、大野原村が岩屋川内村の、井手川内村が下野村の、浅浦村・伏原村が三川内村の、両岩村が吉田村の、西牟田村が高津原村の、鳥坂村が谷所村の、美野村が五町田村のそれぞれ枝村扱いとなる。(27村)
- 明治9年(1876年)
4月18日 - 第2次府県統合により三潴県の管轄となる。
6月21日 - 長崎県の管轄となる。
- 明治11年(1878年)10月28日 - 郡区町村編制法の長崎県での施行により、行政区画としての藤津郡が発足。郡役所が高津原村に設置。
- 明治16年(1883年)5月9日 - 佐賀県(第3次)の管轄となる。
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。(14村)
南鹿島村 ← 高津原村、重ノ木村、納富分村(現・鹿島市)
能古見村 ← 山浦村、三河内村(現・鹿島市)
八本木村(単独村制。現・鹿島市)
古枝村 ← 古枝村(現・鹿島市)
七浦村 ← 音成村(現・鹿島市)、飯田村(現・鹿島市、太良町)
多良村 ← 多良村、糸岐村(現・太良町)
大浦村(単独村制。現・太良町)
北鹿島村 ← 中村、常広村、井手村、森村(現・鹿島市)
五町田村 ← 五町田村、真崎村、谷所村(現・嬉野市)
久間村(単独村制。現・嬉野市)
塩田村 ← 馬場下村、大草野村(現・嬉野市)
西嬉野村 ← 下宿村、不動山村(現・嬉野市)
東嬉野村 ← 下野村、岩屋川内村(現・嬉野市)
吉田村(単独村制。現・嬉野市)
- 明治30年(1897年)6月1日 - 郡制を施行。
大正元年(1912年)12月1日(1町13村)
- 南鹿島村が町制施行・改称して鹿島町となる。
- 北鹿島村が改称して鹿島村となる。
- 大正7年(1918年)
8月3日 - 八本木村が町制施行・改称して浜町となる。(2町12村)
10月5日 - 塩田村が町制施行して塩田町となる。(3町11村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
昭和4年(1929年)4月22日 - 西嬉野村が町制施行・改称して嬉野町となる。(4町10村)- 昭和8年(1933年)4月1日 - 嬉野町・東嬉野村が合併し、改めて嬉野町が発足。(4町9村)
- 昭和28年(1953年)4月1日 - 多良村が町制施行して多良町となる。(5町8村)
- 昭和29年(1954年)4月1日 - 鹿島町・能古見村・古枝村・浜町・鹿島村が合併して鹿島市が発足し、郡より離脱。(3町5村)
- 昭和30年(1955年)
2月11日 - 多良町・大浦村が合併して太良町が発足。(3町4村)
3月1日 - 七浦村が分割し、一部(飯田の一部)が太良町、残部(音成および飯田の残部)が鹿島市にそれぞれ編入。(3町3村)- 4月1日 - 嬉野町・吉田村が合併し、改めて嬉野町が発足。(3町2村)
- 昭和31年(1956年)9月1日 - 塩田町・久間村・五町田村が合併し、改めて塩田町が発足。(3町)
平成18年(2006年)1月1日 - 塩田町・嬉野町が合併して嬉野市が発足し、郡より離脱。(1町)
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |
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南鹿島村 | 大正1年12月1日 町制改称 鹿島町 | 昭和29年4月1日 鹿島市 | 鹿島市 | 鹿島市 | 鹿島市 | ||
八本木村 | 大正7年8月3日 町制改称 浜町 | ||||||
北鹿島村 | 大正1年12月1日 改称 鹿島村 | ||||||
能古見村 | 能古見村 | ||||||
古枝村 | 古枝村 | ||||||
七浦村 | 七浦村 | 七浦村 | 昭和30年3月1日 鹿島市に編入 (音成、飯田の一部) | ||||
昭和30年3月1日 太良町に編入 (飯田の一部) | 太良町 | 太良町 | |||||
多良村 | 多良村 | 昭和28年4月1日 町制 | 昭和30年2月11日 太良町 | ||||
大浦村 | 大浦村 | 大浦村 | |||||
西嬉野村 | 昭和4年4月22日 町制改称 嬉野町 | 昭和8年4月1日 嬉野町 | 嬉野町 | 昭和30年4月1日 嬉野町 | 平成18年1月1日 嬉野市 | 嬉野市 | |
東嬉野村 | 東嬉野村 | ||||||
吉田村 | 吉田村 | 吉田村 | |||||
塩田村 | 大正7年10月5日 町制 | 塩田町 | 昭和31年9月1日 塩田町 | ||||
五町田村 | 五町田村 | 五町田村 | |||||
久間村 | 久間村 | 久間村 |
脚注
^ 記載は美野分。
参考文献
角川日本地名大辞典 41 佐賀県- 旧高旧領取調帳データベース
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