大関 (酒造メーカー)
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 日本 〒663-8227 兵庫県西宮市今津出在家町4-9 |
設立 | 1935年10月(創業は1711年) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 3140001068185 |
事業内容 | 清酒などのアルコール飲料、食品類の製造販売、化成品開発販売他 |
代表者 | 代表取締役社長 長部 訓子 |
資本金 | 3億円 |
売上高 | 連結:271億円(2006年3月期) |
従業員数 | 374名(2016年4月1日現在) |
主要子会社 | トヨタカローラ兵庫株式会社 有限会社ロングエステート オーゼキ・エフ・アンド・シー株式会社 株式会社三好商店 灘酒造株式会社 他 |
関係する人物 | 長部文治郎 |
外部リンク | http://www.ozeki.co.jp/ |
大関株式会社(おおぜき、OZEKI CO.,LTD.)は、兵庫県西宮市に本社及び工場を置く日本の清酒製造メーカー。1合カップ容器入り清酒の先駈けとして知られる。また最近でもパイオニア精神が旺盛で、多岐に渡る新商品が軒を連ねる。
企業スローガンは「楽しい暮らしの大関」。
目次
1 概要
2 主な商品
2.1 『日本酒』部門
2.1.1 大関
2.1.2 ワンカップ大関
2.2 (譲渡ブランド)
2.2.1 多聞
2.2.2 金鹿
2.3 『焼酎』部門
2.4 『梅酒』部門
2.5 『カクテル』部門
2.6 『その他商品』
3 事業所
4 関連会社
5 受賞歴
6 CM出演者
7 番組スポンサー
8 大相撲と「清酒大関」
9 脚注
10 関連項目
11 外部リンク
概要
正徳元年(1711年)に灘五郷の一つである今津郷で創業。本社は兵庫県西宮市今津出在家町にある。当主の長部家は辰馬家(白鹿・白鷹)、嘉納家(菊正宗・白鶴)、山邑家(櫻正宗)などと並ぶ灘五郷の旧家で、屋号は「大坂屋」。当主は七代目以降「文治郎」を襲名する。
樽廻船などの安全を期して、長部家が文化7年(1810年)に設置した今津灯台は、21世紀の今なお現役の航路標識として存在している。
当初、酒銘は「萬両」としたが、明治17年(1884年)より酒銘を「大関」としている。大相撲の大関が横綱に次ぐ番付であることから「更に上を目指す」意味を込めている[1]。
1935年に株式會社長部文治郎商店に改組、1962年に大関酒造株式会社に商号を変更、280周年を迎えた1991年に商号から「酒造」を省いて現在の「大関株式会社」に変更した。
1964年に発売が開始された「ワンカップ大関」は、1合カップ容器入り清酒の元祖である。最盛期には1秒間に4個売れていたという。
CMソングの「酒は大関 心意気」は、小林亜星の作詞・作曲。
2005年、経営難で民事再生法を申請した多聞酒造から「多聞」の商標及び製造・販売を譲り受けた。さらに2007年には清酒「金鹿」の醸造元で、2006年3月に民事再生法を申請して経営再建中であった灘酒造を傘下に収めた(灘酒造独自での酒の製造は大関に委託する形となった)[2]。そして、2012年12月に灘酒造の解散により「金鹿」の商標を大関が取得した。
2006年に三増酒の製造を終了した。
2011年、ワンカップ大関と「辛丹波」がモンドセレクション金賞を受賞した。
「大関総合研究所」では日本酒造りで培った技術を基にして得た醗酵技術を応用、「ヤタラーゼ」や「ウエスターゼ」といった大関独自の酵素も生産しており、その内数種類は国内特許も取得し、ライバル会社・宝ホールディングスの関連会社であるタカラバイオ等へ販売・供与している。
主な商品
『日本酒』部門
大関
- 純米大吟醸 長寿
- 純米大吟醸 十段仕込
- 大吟醸 大坂屋長兵衛
- 特別純米酒 山田錦
- 辛丹波
- 金冠大関(特撰/上撰/佳撰)
- 銀冠大関(佳撰)
- 日常酒『のものも』(3L・2L・900ml・500ml・200ml・180ml)
- のものも純米(1,8L・900ml)
- 「のものも」は元々醸造過程で糖類や酸味料といった添加物が含まれていたが、2006年にこれらを省いた品質改良を行った。しかし、2011年秋からの出荷分からは糖類と酸味料が再び加わった一方で「(日本)国産米100%」の表記を付けている。
- のものも辛口(2L・180ml) - 糖類・酸味料が含まれている。
- 糖質ゼロプラス(1,8L・900ml)
- あまくち大関(2L・900ml・500ml) - 糖類・酸味料が含まれている。
- 花泡香(炭酸入り清酒)
ワンカップ大関
- 上撰/佳撰
- ジャンボ
- ミニ
- 大吟醸
- 淡麗辛口
(譲渡ブランド)
多聞
- 多聞 特撰 飛天盃
- 多聞 上撰/生粋(瓶・はこ・乾杯カップ・辛口)
- 多聞 『爽』生貯蔵酒
金鹿
- 金鹿 上撰
- 金鹿 生粋
- 金鹿 灘西宮 鬼ころし
- 金鹿 上撰 灘の旨酒
- 金鹿 灘(はこ・カップ)
- 金鹿 にごり酒
- 金鹿 灘之酒 酒豪
『焼酎』部門
- にごり芋
- 吹上焼酎(芋/麦/米)
- 麦酎(180ml)
- 芋酎(180ml)
『梅酒』部門
- 完熟梅酒
- 梅取物語
- 大関の梅酒
- にごり梅酒
- カムカム梅酒
- 紀州の南高梅原酒
『カクテル』部門
- IKEZOストレスダイエットシリーズ
- ハニージンジャー
- 艶めくゼリー スパークリング
- MINTOL
『その他商品』
- 酒類
- 大関の酒蔵本みりん
- 玄米の酒
- 清涼飲料水
- 大関甘酒
- 北海道産手もみ焙煎クマ笹茶
- 北アルプスのおいしい天然水
- 海のミネラル水
- F&Cソーダ(炭酸水)
- 食品
- 今夜はかす汁にしませんか。(粕汁の素)
- 今夜はとん汁にしませんか。(豚汁の素)
- もろみ酢飲料ストレートタイプ
- 化粧品
R2O
- モイスチャークレンジング
- モイスチャーフォーム
- モイスチャーローション
- モイスチャーミルク
- モイスチャークリーム
酒粕石鹸
事業所
- 事業所については、「外部リンク」を参照
関連会社
トヨタカローラ兵庫株式会社(兵庫県神戸市兵庫区)- 有限会社ロングエステート(兵庫県西宮市)
- OZEKI SAKE (U.S.A),INC.(アメリカ現地法人)
- オーゼキ・エフ・アンド・シー株式会社(兵庫県西宮市)
- 吹上焼酎株式会社(鹿児島県南さつま市)
- 株式会社三好商店(兵庫県西宮市)
- 大和酒造株式会社(佐賀県佐賀市)
- 鳴滝酒造株式会社(佐賀県唐津市)
- 白菊酒造株式会社(岡山県高梁市)
- 株式会社越後酒造場(新潟県新潟市北区)
- 真富士屋食品株式会社(静岡県静岡市駿河区)
受賞歴
- 全国新酒鑑評会
平成14酒造年 - 29酒造年[3]
- 「大関」金賞受賞 - 平成29年受賞
CM出演者
眞木美咲パメラ(2015年、花泡香)
指原莉乃(2014年、ワンカップ大関、ワンカップO(オー))
森山周一郎(2014年、声のみ。ワンカップ大関、ワンカップO(オー))
瀬川アニータ(2013年、大関甘酒)
貫地谷しほり(2010年、ワンカップ大関)
稲垣吾郎(2009年、田宮二郎のCMをリメイク)
河野由佳(2009年、同上、磯野洋子との共演をリメイク)
西田敏行(大関、はこのさけ、本生(仲村トオルと共演したものもある))
田村正和(大関、ワンカップ大関)
石川さゆり(歌のみ)
中村玉緒(のものも、ワンカップ大関)
田宮二郎(『酒は大関 心意気』のキャッチコピーを利用したCMは田宮出演のCMが最初)
加藤登紀子(歌のみ。田宮版と稲垣版のCMソング)
磯野洋子(田宮二郎と共演)
太地喜和子(田宮二郎と共演)
5代目柳家小さん、マキシーン・ヴァンクリーフ(田宮二郎と共演)
泉大助 (はこのさけ)
角野卓造(2008年には黄桜のCMに出演)
中島みゆき(ワンカップ大関)
かとうれいこ(ワンカップ大関)- 山田花子
小沢健二(ワンカップ大関)
ジミー大西(ワンカップ大関)- 萩尾みどり
- 高橋ひとみ
陣内孝則(はこのさけ、生酒)
萩原健一(ワンカップ大関)
高石ともや(歌のみ。ワンカップ大関のCMソング)- 越路吹雪
- 岡崎友紀
仲村トオル(ワンカップ大関、本生(西田敏行と共演))
渡哲也(大関、玄米酒)松竹梅のイメージが強いが、石原裕次郎が健在だった1980年代半ばまでは「石原軍団の大関」として大関のCMに出演していた。
※その他、声の出演で1985年の「のものも」のCMのナレーションに当時『まんが日本昔ばなし』の語り手で有名だった常田富士男・市原悦子が起用されたことがある。
番組スポンサー
- 現在
笑点 特大号(BS日テレ)
ニッポン放送ショウアップナイター(ニッポン放送)
CBCドラゴンズナイター(CBCラジオ)
三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)(ニッポン放送)
- 過去
行列のできる法律相談所(日テレ系)
スーパースペシャル(日テレ系)
大追跡(日テレ系)
THE夜もヒッパレ(日テレ系)
月曜ミステリーシアター(TBS系)※ヒッチハイク、2013年4月より最終回まで。
ゴールデン洋画劇場(フジテレビ系)
雑学家族(テレビ朝日系)
全日本大学大学女子駅伝(ABC・朝日放送・テレビ朝日系列、1987年・大阪時代) など。
現在は週替わりが多く、基本的にはスポットCM中心。
大相撲と「清酒大関」
- 大関株式会社は大相撲の幕内最高優勝賞品に「酒の司 大関賞」として毎年6回行われる本場所の幕内優勝力士に同賞の表彰状と金一封、副賞として「大関」の四斗樽と「ワンカップ大関」の一年分が贈られる。また、本場所の懸賞にも長年にわたり提供しており、懸賞幕が出てきた際の場内アナウンスは「灘の酒・清酒大関」とアナウンスされる。それ以前は「楽しい暮らしを提案する大関株式会社」(社名変更時)で、更にその前は「灘の清酒、大関 醸造元」と、それぞれアナウンスしていた。
脚注
^ 但し、番付に横綱の文字が掲載されるようになったのはそれより後の1890年(明治23年)5月場所からで、それまでは大関の中でも突出した者に与えられる名誉称号の意味合いが強かった。
^ 〈灘・伏見、中小酒蔵の挑戦㊤〉逆風下の蔵再開──「身の丈」生き残りのカギ 日本経済新聞 2008年5月8日
^ 独立行政法人 酒類総合研究所 -「全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表」
関連項目
- 灘五郷
- 樽廻船
- 今津灯台
東郷晶子 - 祖父とワンカップ大関の思い出を「ふすまの奥」という曲にして歌っている。
外部リンク
- 大関株式会社