国会対策委員会
国会対策委員会(こっかいたいさくいいんかい)は、日本の政党(国会に議席を有するものに限る)に置かれる機関(組織)の一つ。国対(こくたい)とも略される。
各党の国対(委員長、委員長代理、副委員長、委員など)は、相互に密接に連絡を取り合い、本会議の日程や委員会などを俗に「国対委員長会談」と呼ぶ非公開の場で討論する。その成案は、衆参両議院の常任委員会の一つである議院運営委員会(議運)で改めて討議され、通常はそのまま実施されることになる。議運の理事・委員が各党の国対幹部を兼任することもある。長年国対委員を務めて他党とのパイプを作り上げた議員は、特に自民党において国対族と呼ばれ、国会運営に際して重宝されていた。
多くの国では議長などが責任とリーダーシップをとって議院を運営するのに対し、日本では非公式機関である国対が密室で運営に関わっている「国対政治」と呼称されることがあり、不透明であるという批判もある。
1980年の社公合意以降、日本共産党は会談から排除されてきたが、1990年代後半からの政界の枠組みの変化により、自公連立政権時代では民主党、社民党、国民新党と共に、野党国会対策委員長会談を開くなど、排除が解消され始めている。
日本の各政党の国会対策委員会
- 自由民主党国会対策委員会
- 委員長 森山裕
- 委員長代理 松本純
- 筆頭副委員長 石田真敏
- 副委員長 岸信夫、左藤章、御法川信英、赤澤亮正、赤澤亮正、亀岡偉民、大塚高司、大塚拓、松本洋平、井上貴博、熊田裕通、星野剛士、田野瀬太道、西田昌司、塚田一郎
参議院自由民主党国会対策委員会
- 委員長 関口昌一
- 委員長代行 西田昌司
- 委員長代理 塚田一郎
- 副委員長 青木一彦、石井みどり、藤川政人、森屋宏、大野泰正、石田昌宏、古賀友一郎、宮本周司、中泉松司
- 国民民主党国会対策委員会
- 委員長 原口一博
- 委員長代行 山井和則
立憲民主党国会対策委員会
- 委員長 辻元清美
- 委員長代理 山内康一
- 筆頭副委員長 手塚仁雄
- 副委員長 山花郁夫、岡島一正、武内則男、亀井亜紀子、村上史好
- 委員長補佐 池田真紀、道下大樹、中谷一馬、石川香織
- 参議院委員長 那谷屋正義
- 参議院委員長代理 江崎孝、難波奨二
社会保障を立て直す国民会議国会対策委員会
- 委員長 広田一
公明党国会対策委員会
- 委員長 大口善徳
- 筆頭副委員長 竹内譲
- 副委員長 遠山清彦、伊藤渉、稲津久、國重徹
- 参議院公明党議員団国会対策委員会
- 委員長 山本博司
- 筆頭副委員長 山本博司
- 副委員長 横山信一、若松謙維、新妻秀規、杉久武、河野義博
日本共産党中央委員会国会対策委員会
- 委員長 穀田恵二
- 衆議院国会対策委員長 穀田恵二
- 同副委員長 笠井亮、塩川鉄也、高橋千鶴子、宮本岳志
- 参議院国会対策委員長 井上哲士
- 同副委員長 大門実紀史、仁比聡平、辰巳孝太郎
日本維新の会国会議員団国会対策委員会
- 委員長 遠藤敬
自由党衆議院国会対策委員会
- 委員長 日吉雄太
- 参議院国会対策委員長 木戸口英司
社会民主党全国連合国会対策委員会
- 委員長 照屋寛徳
関連項目
- 参議院議員団
- 院内総務