DEAD SPACE










































DEAD SPACE
ジャンル
サード・パーソン・シューティング
対応機種
プレイステーション3、Xbox 360、Microsoft Windows
開発元
Visceral Games(旧称:レッドウッド・ショアーズ)
発売元
エレクトロニック・アーツ
シリーズ
Dead Space
人数
1人
発売日
北米: 2008年10月14日
対象年齢
ESRB : M(17歳以上対象)
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Dead Space』(デッドスペース)は、Visceral Games(旧称:レッドウッド・ショアーズ)が開発し、北米で2008年10月14日にエレクトロニック・アーツから発売されたサードパーソン・シューティング形式のビデオゲームである。




目次






  • 1 概要


  • 2 ストーリー


  • 3 主な登場人物


  • 4 ネクロモーフ


  • 5 特徴


    • 5.1 部位切断


    • 5.2 臨場感


    • 5.3 無重力空間と真空エリア


    • 5.4 ストアと強化システム




  • 6 装備


    • 6.1 武器


    • 6.2 能力


    • 6.3 スーツ




  • 7 用語集


  • 8 構成


  • 9 不正コピー防止ソフト問題


  • 10 その他


  • 11 脚注


    • 11.1 注釈


    • 11.2 出典




  • 12 関連項目


  • 13 外部リンク





概要


本作は、謎の事件に巻き込まれた宇宙船において異形の生き物との戦いを繰り広げるサードパーソン・シューティング(TPS)ゲームである。手足などの部位破壊に代表される過酷な行為が描写に留まらずゲームのメカニズムや戦術に組み込まれていることが特徴で、残酷描写の規制のためか日本や中国では発売されていない。当初ドイツでも販売が自粛される方針だったが、後に発売された。その他の地域では通常通り販売されている。アジア版のタイトルは『絶命異次元』である。


この作品は、Visceral Gamesのメンバーが『バイオハザード4』をリスペクトしていたため、同じような作品を作りたいという熱意の下に製作されており、作品の随所に同作品の要素が込められている。バイオハザード4のディレクターである三上真司は今作をサバイバルホラーゲームとして高く評価している[1]
また『エイリアン』、『遊星からの物体X』のようなホラー映画の影響も受けている[2]


また、ゲームレビューサイトIGNの"ここ数年で最も怖いゲーム"の第7位に輝いた。


2009年12月、エレクトロニック・アーツより続編『Dead Space 2』の開発が発表され、主人公が一作目と同じアイザック・クラーク(Issac Clarke)であることなどが明かされた。同作は2011年1月に発売された。


2013年には3作目である『Dead Space 3』が発売された。



ストーリー


時は26世紀、地球の資源が枯渇し、世界中の国々が宇宙開拓へと乗り出していった。2508年、惑星イージス7で資源を採掘していた採掘艦USG Ishimuraからの救難信号を受け、USG Kellionが調査と復旧のために派遣される。Kellionのエンジニアである主人公アイザック・クラーク(Isaac Clarke)は、Ishimuraに勤務していた元恋人ニコルの安否を心配しながら、ケンドラ、ハモンドらと共にIshimuraに乗り移るが、そこで乗組員たちの夥しい数の死体を発見し、さらに醜い姿をした無数のエイリアンに襲われてKellionに戻れなくなる。アイザックはニコルの消息を探るため、そして自身の生き残りのために戦うが、やがてこの災厄の根源であるMarkerと呼ばれる遺物の存在にたどりつく。



主な登場人物



アイザック・クラーク(Isaac Clarke)

主人公。エンジニア。CEC社(Concordance Extraction Corporation)によって USG Ishimuraの修理のために派遣された。プレイ中は常にマスクをかぶっており、彼の素顔を見られるのはOPとEDの2回だけである。本作『Dead Space』での年齢は43歳で、続編『Dead Space 2』では46歳である。「アイザック・クラーク」の名はSF作家のアイザック・アシモフとアーサー・C・クラークに由来する[3]

ケンドラ・ダニエルズ(Kendra Daniels)

女性技術士。アイザックとともにUSG Ishimuraに派遣された。ハッキングなどのネットワーク技術に長けている。意見の違いから同僚のハモンドとしばしば衝突する。32歳。

ザック・ハモンド(Zach Hammond)

声 - ピーター・メンサー

アイザックとケンドラの同僚。黒人男性。上級警備員。ゲーム序盤は本来の任務であるUSG Ishimuraの修理をするために、アイザックとケンドラに指示をするが、次第に状況は絶望的であると認識を変え、彼の行動指針は「チームを艦から生還させること」に変わってゆく。どんな時でも冷静な判断を欠かすことがないが、ケンドラにとってはしばしば暴挙とも認識されている。45歳。

ニコル・ブレナン(Nicole Brennan)

主人公アイザックの元恋人でUSG Ishimuraの上級医務官。助けを求めるような内容のビデオをアイザックに送っており、それがアイザックをUSG Ishimuraへ赴かせた理由の一つとなっている。アイザックはUSG Ishimuraの惨状に対処しつつニコールを探すこととなる。

チャールズ・マーサー(Challus Mercer)

USG Ishimuraに乗船している医学博士であり、ユニトロジーを信奉する狂信者。様々な手段でアイザックの行動を妨害する。

ベンジャミン・マシアス(Benjamin Mathius)

USG Ishimuraの船長でありユニトロジーの信者。アイザック達がUSG Ishimuraに到着した際には既に死亡していた。

テレンス・カイン(Terrence Kyne)

USG Ishimuraに乗船している上級科学研究員。マーサー博士やマシアス船長と同じくユニトロジーの信者であり錯乱気味であるが、最悪の結末を回避しようと奔走する。



ネクロモーフ



スラッシャー(Slasher)

もっともよく遭遇する人型のネクロモーフ。細長く延びた鎌状の腕で斬りつけ、近距離では噛みつき攻撃を繰り出す。弱点は両腕であり、切断されると死亡する。足を破壊すると這いずりながらアイザックに接近し、瀕死になると死んだふりをすることもある。女性の死体が変異した細身のスラッシャーは酸を吐きかけて攻撃してくる。体色が黒く変色した亜種はスーパースラッシャーと呼ばれ、体力及び攻撃力が大幅に増加している。

リーパー(Leaper)

蠍のような姿をしたネクロモーフ。下半身が鎌状に変化しており、振り回して攻撃する。近距離では押し倒し攻撃を繰り出す。弱点は両腕であり、下半身を破壊すると跳躍を防ぐことができる。非常に身軽であり、無重力空間でもあらゆる方向から襲ってくる。体色が黒く変色した亜種はスーパーリーパーと呼ばれ、体力及び攻撃力が大幅に増加している。

ラーカー(Lurker)

新生児や胎児が変異したネクロモーフ。3本の触手から楔状の弾丸を打ち出して攻撃し、近距離では触手による突き刺し攻撃を繰り出す。非常に身軽であり、無重力空間でもあらゆる方向から襲ってくる。体色が黒く変色した亜種はスーパーラーカーと呼ばれ、体力及び攻撃力が大幅に増加している。

インフェクター(Infecter)

エイのような姿をしたネクロモーフ。死体に取り付いてスーパースラッシャーやトゥイッチャーに変異させる厄介な敵。ただし、変異後のネクロモーフの姿は取りついた死体の状態に準じるため、念入りに死体を損壊しておけば取り付きを防ぐことが可能である。

ブルート(Brute)

類人猿のような姿をした大型のネクロモーフ。体の前面部は極度に硬質化しており、黄色く変色した部分(肩関節及び背後)以外は攻撃を受け付けない。実物の類人猿のようにナックルウォークで突進し、強烈な殴り付け及び体当たり攻撃を繰り出す。ある程度のダメージを与えるとうずくまってしばらく動かなくなり、正面からの攻撃を防ごうとする(背後に回り込んでの攻撃は可能)。四肢を破壊されて動けなくなると爆発性の物体を腹部から吐き出して攻撃する(キネシスで掴んで投げ返すことが可能)。体色が黒く変色した亜種はスーパーブルートと呼ばれ、体力及び攻撃力が大幅に増加している。

スウォーマー(Swarmer)

ヒルのような姿をした小型のネクロモーフ。群体で出現し、アイザックに取り付いて体力を奪う。一匹程度なら容易に振り払えるが、集団で取り付かれた場合はあっという間に体力を奪われてしまうため注意が必要である。地面に落ちているアイテムボックスから出現することもある

プレグナント(Pregnant)

腹部が大きく膨張したネクロモーフ。細長く延びた鎌状の腕で斬りつける。スラッシャーと比べると動きは鈍重だが、腹部を破壊すると小型のネクロモーフ(ラーカー2体、ディバイダーの分離体、大量のスウォーマーのどれか)が出現する。弱点もスラッシャーと同じく両腕であり、切断されると死亡する(腹部を破壊せず腕切断のみで倒した場合、小型のネクロモーフは出現しない)。

ディバイダー(Divider)

長身の人間のような姿をしたネクロモーフ。1体に見えるが、5体のディバイダー(頭部及び四肢)がUSG Ishimuraの研究員の死体に取り付いており、ダメージを与えると分離する。鉤爪によるひっかき攻撃及び首閉め攻撃を繰り出す。

ウィーザー(Wheezer)

正座したような姿勢をとっている人型のネクロモーフ。肺が背中から張り出すほど巨大化し、手足は胴体に融合してその場から移動しない。攻撃は全く行わないが周囲の空気を吸い込んで窒息性の毒ガスを発生させるため、酸素が切れる前に倒す必要がある。呼吸時に独特の音を発し、それが名前の由来(wheeze:ぜいぜい呼吸する)となっている。体力は虚弱であり、数回踏みつけ攻撃をするだけでも倒せる。

テンタクル(Tentacle)

巨大なネクロモーフの一部と思われる太い触手。突如出現し、アイザックを掴んで巣穴に引きずり込もうとする(引きずり込まれるとゲームオーバー)。叩きつけ攻撃を繰り出す個体も存在する。いずれも黄色い瘤状の部分が弱点。

ガーディアン(Guardian)

守護者の名のごとく壁に張り付いてアイザックの行く手を妨害するネクロモーフ。6本ある触手が弱点。素通りしようとすると触手で首をはねられて一撃死するため、必ず倒さなければならない。自身は全く動けないが、ポッドと呼ばれる肉片を吐き出して攻撃させる(遠距離では触手から弾丸を発射し、近距離では自爆する)。

エクスプローダー(Exploder)

左手が爆発性の器官に変異した人型のネクロモーフ。接近して自爆テロのごとく左手を叩きつけて大ダメージを与える。左手の器官は切断でき、キネシスで掴んで敵にぶつけることが可能である。左手が切り離されると接近して頭突き攻撃を繰り出す。出現時には独特の叫び声を発する。

トゥイッチャー(Twitcher)

USMヴァラー(宇宙海兵隊所属の駆逐艦)に乗船していた海兵隊員の死体がネクロモーフ化したもの。生前身に付けていたステイシスモジュールの機能が反作用したせいか、高速で移動する。また常に痙攣しており、それが名前の由来(twitch:痙攣する)となっている。両手が鉤爪状に変化しており、接近しての引き裂き攻撃を繰り出す。素早いサイドステップでこちらの攻撃を回避することもある。

ハンター(Hunter)

マーサー博士が人体実験の果てに生み出した人型のネクロモーフ。姿及び攻撃方法はスラッシャーに似ているが、強力な再生機能を有しているため、何度四肢を破壊しても復活してしまう。あるイベントでしか倒せない。

リバイアサン(Leviathan)

USG Ishimuraの食糧貯蔵庫を占拠する超巨大ネクロモーフ。元となったネクロモーフは宇宙空間を漂流していたらしく、USG Ishimuraの水耕栽培区に侵入し、食糧を食い尽くして1万トンもの大きさに成長した。3本の触手による叩きつけ攻撃と、中央部の口から爆発性の物体を吐き出して攻撃する(キネシスで掴んで投げ返すことが可能)。

スラグ(Slug)

USG Ishimuraの船体に張り付く超巨大ネクロモーフ。5本の触手を有し、手近にある船の残骸を手当たり次第に投げつけて攻撃する。小惑星破壊用のキャノン砲を使用しての戦闘になる。

ハイブマインド(Hive Mind)

ネクロモーフをテレパシーで操る本作の最終ボス。200年前にイージス7で行われたマーカー実験により偶然産み出された超巨大生命体。その危険性によりマーカー共々地中に埋められ封印されていたが、CECの違法採掘により目を覚ました。触手による叩きつけ攻撃を繰り出し、口からプレグナントや爆発性の物体を吐き出す。



特徴



部位切断


このゲームに登場する敵は「ネクロモーフ」(Necromorph)と呼ばれる変異生命体であり、その大半に対しては、胴体や頭への攻撃ではあまりダメージを与えられない。その一方で、脚や腕、触手などへの攻撃はその部位を破壊・切断でき、これにより攻撃力や移動速度を削ぐことができるだけでなく、胴や頭より大きなダメージを与えられるように設定されている。頭部を破壊した場合は視覚を奪って混乱させるなどの効果がある。したがって、これらの部位を狙って攻撃することで戦いを有利に進められるという戦術要素が盛り込まれている。


ただし、脚や腕のどちらかを切断しただけでは倒せない場合が多く、「主人公を殺すまでどこまでも追い続ける」AIにより、ジャンプや這いずりなどで追ってくるほか、主人公が隣の部屋に逃げても通気口を通って襲ってくることがある。


部位破壊の対象となるネクロモーフは、人間の死体が変化したものではあるものの、人間性を失った異形の怪物として描かれている。ただし、船内に遍在する乗組員の死体に対しても攻撃が可能であり、しかも死体がネクロモーフに変貌するケースがあるため死体をあらかじめ損壊しておくと有利になることがある。



臨場感


ゲームであることを意識させず、まるで自分がそこにいるような臨場感あるプレイが楽しめるような配慮が、随所に徹底されている。



ゲージ類表示

多くのゲームに見られるような体力やスコア等の画面表示(HUD)は廃されており、体力ゲージや後述の酸素残量、ステイシスゲージが主人公のスーツ上に表示されるという斬新かつ違和感のないものとなっている。残弾数は武器を構えた際にホログラムで小さく表示される。

ローディング

ドアロックのハッキング、エレベータやトラムでの移動中などのシーンを利用して巧みにデータローディングが行われる仕様となっている。「Now Loading...」などの表示でゲーム進行が途切れることがなく、またドアが開くまでの微妙なローディング時間が逆に緊張感を生む。

リアルタイム進行

仲間との交信やアイテム(インベントリ)選択画面、ミッション説明、ボタン操作説明など、ゲームに必要な情報は全てホログラムで空中に表示され、この間もゲーム内の時間進行は止まらない。したがって、主人公が交信やアイテム操作をしている間もゲームの進行が一時停止(ポーズ)することはなく、敵や可動設備などは動き続けており、プレイヤーは常に緊張を強いられることとなる。

ゲームオーバー

敵のおぞましい描写もさることながら、主人公のゲームオーバー場面が凄惨に描かれるのも本作の特徴である。体力ゲージが失われて敵に切り刻まれるだけでなく、酸素残量ゼロで窒息、無重力ジャンプ失敗で宇宙空間に飛び出す、故障したドアで切断される、エイリアンに頭部を乗っ取られる、など即死のパターンも含めて相当な数の死亡シーンが用意されており、プレイヤーの恐怖心をさらに煽る。



無重力空間と真空エリア


ゲームを進めると、しばしば死体や機械などが浮遊する無重力空間で行動する場面に遭遇する。無重力空間では床・壁・天井の区別がなくなり、ジャンプで飛び移って壁や天井に「着地」し歩くことができるが、ジャンプの方向を誤ると宇宙空間に飛び出してしまうこともある。


また隔壁が損傷しているエリアや船外を移動しなければならないエリアは、ほとんど音の聞こえない真空となっている。主人公のスーツには酸素供給装置が装備されているが、装置が表示する制限時間が尽きる前に真空エリアから出るか、特定アイテムや船内設備で酸素を補給しないと、即座にゲームオーバーとなってしまう。さらに、真空中でも敵は活動可能だが、空気中と違って敵の接近を知らせる物音や叫び声が聞こえにくいため、集中したプレイを要求される。毒ガスで満たされた特定エリアについても真空と同様に扱われる。



ストアと強化システム


宇宙船内にはストア(STORE)と呼ばれる自動販売設備が点在しており、ゲーム中に取得したクレジット(CREDIT)を消費してアイテムを購入したり、不要なアイテムを売却あるいは保管したりできる。また船内の各所で入手できる設計図(Schematics)を与えることで、キーアイテム以外の武器や弾薬、回復アイテム、スーツなどほとんどのアイテムを購入できるようになる。


宇宙船内にあるワークベンチ(BENCH)では武器や装備の性能を強化することができる。船内各所で拾ったりストアで購入したりすることで入手できるPower Nodeを、ワークベンチ上に表示されるすごろく風の回路に埋め込んでいくことで、武器の射程や威力を強化する。また武器だけでなく後述の「ステイシス」「キネシス」「リッグ」も強化可能。Power Nodeは10,000クレジットと大変高価なアイテムであり、取得数も限られているため、どのような強化を行うかがゲームの攻略上重要な要素となってくる。


ストアとワークベンチでの表示も全てホログラム表示であり、操作中もゲーム内の時間進行は止まらない。つまり操作中であっても敵の襲撃を受ける危険性がある。



装備



武器


本作の舞台であるUSG Ishimuraは採掘船であり、戦闘を前提とした武装がないため、採掘作業用の工具を武器として使っていくことになる(パルスライフルのみ警備用の武器)。全ての武器には通常のショットとは異なる性質を持つ「セカンダリ」という機能がある。



Plasma Cutter(プラズマカッター)

最初に入手する武器で、ハンドガンのような形状・性能を持つ小型工具銃。弾の名称はPLASMA ENERGY。一定の幅をもったプラズマの刃を高速で飛ばして攻撃する。非常に使い勝手が良く、この武器だけで全編を乗り切ることも可能で、実際に「Plasma Cutterのみを使ってゲームをクリアする」という条件の実績やトロフィー(特定の条件をクリアしたという証拠)が存在する。セカンダリは攻撃ではなく、発射角度(銃口)を90度回転させる。発射角度を縦と横に変えることで切断方向を変更することが出来、敵の位置と部位の角度に合わせて銃口の向きを替えることであらゆる状況に対応できる。

Pulse Rifle(パルスライフル)


マシンガンのように弾を連射する、本作において唯一の正式な武器。弾の名称はPULSE ROUNDS。他の武器がある程度広範囲に有効なのに対し、パルスライフルは点での着弾となるので、正確な狙いが求められる。1発ごとの威力は他の武器に比べて低いものの、本作随一の連射力と射程距離が利点であり、部位破壊も可能である。セカンダリは上下に展開した銃身を高速回転させて行う全方向攻撃で、背後から襲われた際には有効だが、狙いをつけられないため一時的な回避にしか使えず、姿勢の低い敵には当たらない。

Line Gun(ラインガン)

横長の弾を発射する、大型資材の切断に用いられる工具。弾の名称はLINE RACKS。弾速は遅く、プラズマカッターとは違って弾の広がりは横だけだが、威力が高く範囲も広いため部位破壊を狙いやすい。また貫通するため一度に複数の敵を倒すことができる。しかし所有できる弾数が少なく、リロードに時間を要する。セカンダリは一定時間の経過または直撃で炸裂するプラズマ塊を作り出し、地面や壁に貼り付ける。広範囲にダメージを与えることができるが、近くにいると自身もダメージを受け、吹き飛ばされる。

Ripper(リッパー)

近距離に射出した小型の丸鋸を滞空させた状態で回転させ、一定時間継続してダメージを与え続ける資材の切断に用いられる工具。弾の名称はRIPPER BLADES。射程距離がごく短いため扱いが少々難しいものの、当て続けることができれば多くのダメージを与えることができる。セカンダリは丸鋸を滞空させず弾薬のように射出する。速度が速く貫通するため、遠距離の敵にも有効な武器である。

Flamethrower(フレイムスロワー)


火炎放射器。放射すると敵に火炎が付き継続ダメージを与える、金属の溶接などに用いられる工具。弾の名称はFLAME FUELS。セカンダリは弾を10発消費し、一定時間燃え続ける炎を撃ち出す。炎を当て続ければ部位破壊は可能だが、射程の短さや弾速の遅さなどの短所が多い上、燃えている炎に主人公が触れてしまうとダメージを受ける。また真空エリア内で使用できないという欠点をもつ。

Force Gun(フォースガン)


ショットガンのように、近・中距離へ衝撃波を発する武器。弾の名称はFORCE ENERGY。接近してきた敵を吹き飛ばしわずかではあるが動きを封じるので、弾薬さえ許せばいわゆる「ハメ殺し」も可能。ただし弾薬の拾える単位が3発ずつと少なく、装弾数も多くない。射程が非常に短いため、かなり接近しなければダメージを与えにくい。セカンダリは、グレネード弾を打ち出し、一定時間経過または直撃で爆発する。ラインガンのセカンダリと同様に、近くにいると自身もダメージを受け、吹き飛ばされる。

Contact Beam(コンタクトビーム)

溜め撃ちにより高エネルギー弾を発射する、攻撃力に特化した武器。弾の名称はCONTACT ENERGY。チャージが必要なため、素早い攻撃ができない。また、単発式のため多数の敵との戦闘には向かない武器である。しかし、ボスの弱点を1発で破壊できるほどの高い威力を誇る。セカンダリは銃身を足下へ向けて発射し、その衝撃波でプレイヤーを中心に全包囲攻撃を行うものだが、威力がかなり低い。



能力



STASIS(ステイシス)

序盤で「STASIS MODULE」を入手すると、ステイシスゲージを消費して敵や障害物の動きをスローにできるようになる。ステイシスゲージはマップ各所に設置されている設備か、アイテム「STASIS PACK」で回復可能。またワークベンチでモジュールを強化すると、効果時間の延長やゲージ消費量の低減ができる。敵の中には、もともと身につけていたステイシスモジュールが暴走し、尋常でない速度を獲得したものも存在する。

KINESIS(キネシス)

「KINESIS MODULE」を入手すると、離れた物体を掴んだり、引き寄せたり、吹き飛ばしたりすることが可能になる。バッテリーをはめこんだり、障害物を取り除いたりするなど、ゲーム進行上必要不可欠な能力。掴んだ物を敵に投げつけて攻撃したり、離れた場所にあるアイテムを手元に引き寄せたりもできる。ゲージはなく無制限に使用できる。



スーツ



SUIT(スーツ)

設計図(Schematic)を取得することで、船内のストアで防御力に優れた上位のスーツを購入することができる。通常プレイではレベル5スーツまでアップグレードが可能。ゲームを1度クリアした後は、特典としてレベル6スーツが入手できる。

INVENTORY(インベントリ)

上位のスーツではアイテム保持領域が大きくなっており、より多くのアイテムや弾薬を所持することができるようになる。初期のレベル1スーツの保持可能数は「10」で、複数の武器や弾薬を持ち歩こうとするとすぐに一杯になってしまうが、レベル5スーツでは「25」まで増加する。ゲーム後半は大量の弾薬を消費する激戦となるため、スーツのアップグレードは攻略上欠かせない。

RIG(リッグ)

主人公の背中に装備されている装置。武器などと同じようにワークベンチでPower Nodeを消費して強化すると、主人公の耐久力(HP)や酸素供給時間の上限を増やすことができる。



用語集



マーカー

200年前に地球で発見された宇宙人が作り出したとされる螺旋状の石碑のような遺物。本作で登場するマーカー(レッドマーカー)はオリジナル(ブラックマーカー)を基にしたコピーとされており、周囲にいる人間に対して精神症状(幻覚、痴呆化、抑うつ)を引き起こす。

ユニトロジー

科学者であるマイケル・アルトマンによって設立された「死と転生」を標榜する宗教団体。200年前に発見されたブラックマーカーを崇めており、信奉者は大企業の幹部や政治家にも多数存在している。

イージス7

イージス星系に所属する地球から数百光年の彼方にある惑星。大量のレアメタルが埋蔵されており、CECによる採掘が行われている。

USG Ishimura

イージス7に駐留するCEC所属の鉱石採掘船。全長1.3キロに及ぶCECの旗艦。

CEC

深宇宙での鉱物の採掘を主とする企業。地球圏でも有数の大企業であり、アイザックやハモンドも本企業の社員である。



構成


12チャプターから成る。チャプターの頭文字を取って並べると、「NICOLE IS DEAD」という言葉になる[注 1]



  • Chapter01 : New Arrival

  • Chapter02 : Intensive Care

  • Chapter03 : Course Correction

  • Chapter04 : Obliteration Imminent

  • Chapter05 : Lethal Devotion

  • Chapter06 : Environmental Hazard

  • Chapter07 : Into the Void

  • Chapter08 : Search and Rescue

  • Chapter09 : Dead on Arrival

  • Chapter10 : End of Days

  • Chapter11 : Alternate Solutions

  • Chapter12 : Dead Space


クリア後、同難易度であれば全ての武器、能力などを引き継いでプレイすることができる。


本作はシングルプレイヤー専用で、マルチプレイヤーモードは提供されない。続編の『Dead Space 2』ではマルチプレイヤーモードが追加されている。



不正コピー防止ソフト問題


エレクトロニック・アーツではWindows PC向けゲームに対し、ソニーが開発した不正コピー防止ソフト「SecuROM」を採用しており、本作のPC版にもこのソフトウェアが含まれている。


ゲーム本体をインストールした際には「SecuROM」も秘密裏にインストールされ、ユーザーから見えない形で常に動作している。インターネット経由で認証を行い、3回ないし5回以上のゲームのインストールを拒否する。


ゲームをプレイしていない時にもバックグラウンドで稼動し、PCの処理能力が低下する、iPodやUSBメモリなどの周辺機器が使用不能になる、などの不具合を引き起こす事態が指摘されている。また「SecuROM」はゲーム本体をPCから削除した後も常駐し続け、通常の手順で削除はおろか、Windows自体をクリーンインストールしても完全な削除は不可能である。


アメリカのカリフォルニア州では、「SecuROM」の組み込まれたゲームを購入したユーザーが、「SecuROM」をPCから削除できずに不利益を被ったとして、エレクトロニック・アーツに対して集団訴訟を起こしている[4]


エレクトロニック・アーツは「SecuROM」に関連した対応として、「SecuROM」がPCへのインストールを認証する回数をリセットし、再インストールを可能とするツール「EA De-Authorization Tools」をリリースした[5]



その他


本作の開発に参加していたベン・ジョンソンによると、無重力バスケットボールのミニゲームが存在するが、コンテンツをロックする2週間前に再現性の低いハードクラッシュを引き起こすようになってしまった。コードを完全に書き直したが、結局のところなぜ安定して動作しているのかはわからないままだったという[6]



脚注



注釈





  1. ^ 続編以降でもこの仕掛けは踏襲されている。




出典





  1. ^
    Tango Gameworksエグゼクティブプロデューサー三上真司氏インタビュー 新作プロジェクト「Zwei」を肴にサバイバルホラー談義!



  2. ^ 週刊ファミ通NO.1166(2011年4月7日発売号)P125 『洋ゲー発着便 AirPort51』第203回「『DEAD SPACE2』と洋ゲー残虐表現のいま PART2」(須田剛一、マスク・ド・UH)より。


  3. ^ [1]Dead Space First Look Preview (Xbox 360)


  4. ^ 4gamer.net SecuROMに関連する新たな集団訴訟を起こされたElectronic Arts


  5. ^ 4gamer.net EA,SecuROM対応ゲーム用の再認証ツールをリリース


  6. ^ “ゲーム開発版「しくじり先生」? 海外の開発者たちが失敗談を共有。なぜ動くかわからないプログラムから力技で解決したバグまで”. 電ファミニコゲーマー (2018年12月18日). 2018年12月20日閲覧。




関連項目




  • Twinkle, Twinkle, Little Star - いわゆる「きらきら星」。TVCM挿入歌。

  • ホラーゲーム

  • サードパーソンシューティングゲーム

  • バイオハザード4



外部リンク




  • DEAD SPACE公式サイト 英語


  • DEAD SPACE まとめwiki 日本語





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