WWC (プロレス)
WWC(World Wrestling Council)は、プエルトリコのプロレス団体。
主宰者は「プエルトリコの帝王」、「プエルトリコの英雄」とも評されるカルロス・コロン。カリートことカーリー・コロン、プリモことエディ・コロンの実の父親でもある。WWEとは提携関係にあり、WWEがプエルトリコで興行を開催する際はサポートを手掛けている。
目次
1 概要
2 プエルトリコ方式
3 タイトル
4 所属選手
5 外部リンク
概要
1973年、カルロス・コロン、ビクター・ジョビカ、ゴリラ・モンスーンをプロモーターおよびオーナーとして、WWCの母体であるキャピトル・スポーツ・プロモーションが設立される。1988年まではNWAの傘下団体でもあった。
世界各国から著名な選手を集め、それらの外敵を地元の英雄レスラーが迎え撃つといった図式で人気を得る。そのため、アメリカやカナダで活躍した選手のほとんどはWWCに参戦している。徐々に規模も拡大し、プエルトリコの中心部から地方まで興行を開催して人気を博した。
1988年にブルーザー・ブロディ刺殺事件が起きた。日本で著名なレスラーが殺害という形で死去したうえ、その実行犯が結果的に無罪となったことは、プエルトリコ(=WWC)に「伏魔殿」もしくは「危険な土地」といった印象を、少なからずも日本のファンに植えつけた。この事件による負のイメージは後年、大仁田厚が日本で興したFMWにて、実際にWWCの中枢にもいたビクター・キニョネスが率いた「プエルトリコ軍団」が大ヒールになり得た遠因ともなった。
プエルトリコでは、オポジションとなるAWFが旗揚げしたものの、すぐに消滅しており、WWCが当地のプロレスを牛耳る状況が長らく続いた。しかし、キニョネスがWWCと袂を分かち、自らのIWAを設立。その人脈で招聘した内外のレスラーによる興行で攻勢を仕掛け、WWCの対抗勢力となった。
2006年3月にワールド・ベースボール・クラシックが開催された際に、プエルトリコは非常に野球人気が高いため、同日に開催した興行では数百人規模の試合会場で100人も入らないという事態が起きている。2007年7月13日には、WWEで活躍していたカリートを迎え、旗揚げ34周年記念大会を実施した。
プエルトリコ方式
1999年5月、国際プロレスプロモーションが、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で興行を開催した際に、アリーナのフロアの隅にリングを組み、観客席はアリーナ内には一切設けず、2階席の一部分のみとする形(即ち観客は、スタンド状の2階席からリングを見下ろす形で観戦する)で試合会場を設営した。「これをプエルトリコ方式という」と、主宰者の鶴見五郎は表現した。実際にプエルトリコでは、野球場での興行も多く、その際には大抵、グラウンドの内野付近にリングだけが設置され、やはり観客はリングをスタンドから見下ろす態勢で観戦する。「プエルトリコ方式」とは、このリング設営の仕方を模したものと思われる。
タイトル
- WWCプエルトリコヘビー級王座 : ギルバート
- WWCユニバーサルヘビー級王座 : TNT
- WWC世界タッグ王座 : エル・チカーノ & ナインティーン・ザヴァント
- WWC世界ジュニアヘビー級王座 : AJカスティージョ
- 過去に存在した王座
- WWC北米ヘビー級王座
- WWC北米タッグ王座
- WWCカリビアンヘビー級王座
- WWCカリビアンタッグ王座
- WWCインターコンチネンタル王座
- WWCドミニカンリパブリック王座
- WWC TV王座
- WWC女子王座
- WWCハードコア王座
所属選手
AJカスティージョ(AJ Castillo)
LAスムース(L.A.Smooth)(ロイド・アノアイ)
TNT(サビオ・ベガ)
アッシュ・ルビンスキー(Ash Rubinsky)
アファ・ジュニア(Afa,Jr.)(マヌー、アファ・アノアイ・ジュニア)
アポロ(Apolo)
アンディ・リーヴァイン(Andy Leavine)(ケビン・ハックマン)
エピコ(Epico)
エリック・スコーピオン(Erik Scorpion)
エル・インベーダー(El Invader 1)
エル・クエルボ(El Cuervo)
エル・チカーノ(El Chicano)
エル・ディアボリコ(El Diabolico)
エル・ブロンコ(El Bronco)
カリート(Carlito)
ギルバート(Gilbert)
クリス・アンヘル(Chris Angel)
サイラー・アンドリュース(Syler Andrews)
サミュエル・アダムス(Samuel Adams)
サンダー(Thunder)
セバスチャン・グエッラ(Sebastian Guerra)
チコ(Chico)
トミー・ディアブロ(Tommy Diablo)
ナインティーン・ザヴァント(Xix Xavant)
ブラック・ペイン(Black Pain)(スウィート・パピ・サンチェス)
プリモ(Primo)
ボブ・スティール(Bob Steel)
マイク・メンドーサ(Mike Mendoza)
マイティ・ウルサス(Mighty Ursus)
ライトニング(Lightning)
リコシェ(Rikochet)
リッキー・バンデラス(Ricky Banderas)(エル・メシアス)
レイ・ゴンザレス(Ray Gonzalez)
外部リンク
- WWC公式サイト