クリス・ブライアント
シカゴ・カブス #17 | |
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2016年10月26日 | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ネバダ州ラスベガス・バレー |
生年月日 | (1992-01-04) 1992年1月4日(26歳) |
身長 体重 | 6' 5" =約195.6 cm 215 lb =約97.5 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 三塁手、左翼手、右翼手 |
プロ入り | 2013年 MLBドラフト1巡目(全体2位)でシカゴ・カブスから指名 |
初出場 | 2015年4月17日 |
年俸 | $10,250,000(2018年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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クリストファー・ブライアント(Kristopher L. Bryant, 1992年1月4日 - )は、 アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス・バレー出身のプロ野球選手(三塁手、外野手)。右投右打。MLB・シカゴ・カブス所属。
目次
1 経歴
1.1 プロ入り前
1.2 プロ入りとカブス時代
2 詳細情報
2.1 年度別打撃成績
2.2 年度別守備成績
2.3 表彰
2.4 記録
2.5 背番号
3 脚注
4 関連項目
5 外部リンク
経歴
プロ入り前
地元ラスベガス・バレーのボナンザ高校在籍時の4年間で、打率.418・長打率.958・103安打・47本塁打を記録した[2]。2010年のMLBドラフトにて18巡目(全体546位)でトロント・ブルージェイズから指名されたが、入団せずにサンディエゴ大学へ進学した[3]。
大学時代、好成績を記録し2011年にはNCAA・ウェストコースト・カンファレンスの最優秀投手にマルコ・ゴンザレスと共に選出された[4] 。2013年にはその年の大学最優秀選手に贈られるゴールデンスパイク賞を受賞した[5]。
プロ入りとカブス時代
MLBドラフトにて1巡目(全体2位)でシカゴ・カブスから指名され、670万ドルの契約金で契約[6][7]。ショートシーズンA-級ボイシ・ホークスでプロデビューし、18試合に出場して打率.354・4本塁打を記録。8月12日にA+級デイトナ・カブスに昇格し[8]、16試合に出場して打率.333・5本塁打を記録した。
2014年はAA級テネシー・スモーキーズでプレーし、6月にサザンリーグのオールスターゲームのホームランダービーで優勝した[9]。6月18日にAAA級アイオワ・カブスに昇格し、68試合に出場して打率.355・22本塁打を記録[10]。この活躍からベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞、USAトゥデイ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞を受賞した[11][12]。同年、マイナーリーグ(AA級テネシーとAAA級アイオワ)では計138試合に出場し、打率.325・43本塁打・110打点という好成績を残し、打棒を発揮した。
2015年はスプリングトレーニング中のオープン戦で14試合に出場して打率.425・9本塁打という好成績を残しながら、FA資格取得を遅らせたいという球団の意向からAAA級アイオワで開幕を迎えることになった[13]。開幕後、AAA級アイオワでは7試合に出場して打率.321・3本塁打・10打点の成績を残した。4月17日、メジャー初昇格を果たした[14]。デビュー戦となった同日のサンディエゴ・パドレス戦では4番・三塁手で先発起用されたが、ジェームズ・シールズを相手に初打席から3連続三振を喫するなど4打数無安打3三振と結果を残せなかった。翌18日の同カードで初安打と初打点を記録した。5月9日のミルウォーキー・ブルワーズ戦ではカイル・ローシュからメジャー初本塁打を放った。また、5月は打率.265、7本塁打、22打点を記録し、ナ・リーグの月間最優秀新人を受賞した[15]。オールスターゲームの投票では三塁手部門で3位だった[16]ものの、怪我で辞退したジャンカルロ・スタントンに代わって選出され、ホームランダービーにも出場した。8月には打率.330、7本塁打、20打点などを記録し、2度目となる月間最優秀新人を受賞した。9月6日、本拠地リグレー・フィールドで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では、ルビー・デラロサからこの年のメジャー最長となる495.3フィート(約151.0メートル)の本塁打を左中間に放った[17]。最終的に新人で両リーグ最多の31二塁打、26本塁打、99打点を記録し、サンフランシスコ・ジャイアンツのマット・ダフィーらを抑えて、史上20人目となる満票での新人王を受賞した。また、26本塁打はビリー・ウィリアムズ(1961年)の25本塁打を上回り、99打点はウィリアムズ、ジオバニー・ソト(2008年)の86打点を上回り、それぞれ球団の新人記録を更新した。チームにとって7年ぶりとなったポストシーズンでは、9試合に出場し2本塁打、5打点を記録したが、打率.176、12三振と精彩を欠いた。
2016年、6月27日のシンシナティ・レッズ戦、5打数5安打6打点と活躍した。この日の5本のヒットはすべて長打(3本塁打、2二塁打)であり、これは1900年以降では史上9人目の記録であった。前半戦をリーグトップの25本塁打、同3位の65打点として、ファン投票によって2年連続のオールスター選出となった。最終的に155試合に出場し、打率.292・39本塁打(リーグ3位)・102打点(同6位)・OPS.939(同4位)と昨年を上回る成績を記録した。10月26日にはハンク・アーロン賞を受賞した[18]。2年連続で迎えたポストシーズンは、サンフランシスコ・ジャイアンツとのディビジョンシリーズでは主力打者の多くが不振に陥る中にあって、打率.375、1本塁打、3打点と活躍。第3戦では2点ビハインドの9回無死1塁でセルジオ・ロモから試合を振り出しに戻す2ランを放った。ロサンゼルス・ドジャースとのリーグチャンピオンシップシリーズでは本塁打こそなかったが打率.304、3打点の成績を記録した。チームにとって71年ぶりとなったクリーブランド・インディアンスとのワールドシリーズでは第4戦まで打率.071と打撃不振に陥ったが、1勝3敗とインディアンスに王手をかけられて迎えた第5戦で1点ビハインドの4回にトレバー・バウアーから同点に追いつくソロ本塁打を放ち、続く第6戦でも1回にジョシュ・トムリンから先制のソロ本塁打を放った。ワールドシリーズでの成績は7試合の出場で打率.269、打点はこの本塁打による2点のみだった。チームは第5戦から3連勝で108年ぶりのワールドチャンピオンとなった。シーズンオフには投票権を持つ全米野球記者協会(BBWAA)の会員30人のうち29人から1位票を集め(残りの1人は2位票)、ナ・リーグのMVPに輝いた。新人王受賞の翌年にMVPを獲得したのは、カル・リプケン・ジュニア、ライアン・ハワード、ダスティン・ペドロイアに次ぐメジャー史上4人目の快挙だった[19]。
2017年は151試合に出場し、打率.295・29本塁打・73打点・OPS.946(リーグ8位)などを記録、MVP投票では7位に入った。
2018年、4月22日のコロラド・ロッキーズ戦でヘルマン・マルケスの投球を頭部に受けて退場[20]し、その後4試合を欠場した。6月26日、左肩の炎症で故障者リストに登録され[21]、その後16試合を欠場。7月26日、再び左肩の炎症で故障者リストに登録され[22]、35試合を欠場した。故障の影響で102試合の出場で、規定打席にも到達せず、打率.272・13本塁打・52打点に留まった。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
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2015 | CHC | 151 | 650 | 559 | 87 | 154 | 31 | 5 | 26 | 273 | 99 | 13 | 4 | 0 | 5 | 77 | 0 | 9 | 199 | 7 | .275 | .369 | .488 | .858 |
2016 | 155 | 699 | 603 | 121 | 176 | 35 | 3 | 39 | 334 | 102 | 8 | 5 | 0 | 3 | 75 | 5 | 18 | 154 | 3 | .292 | .385 | .554 | .939 | |
2017 | 151 | 665 | 549 | 111 | 162 | 38 | 4 | 29 | 295 | 73 | 7 | 5 | 0 | 6 | 95 | 5 | 15 | 128 | 8 | .295 | .409 | .537 | .946 | |
2018 | 102 | 457 | 389 | 59 | 106 | 28 | 3 | 13 | 179 | 52 | 2 | 4 | 0 | 3 | 48 | 6 | 17 | 107 | 5 | .272 | .374 | .460 | .834 | |
MLB:4年 | 559 | 2471 | 2100 | 378 | 598 | 132 | 15 | 107 | 1081 | 326 | 30 | 18 | 0 | 17 | 295 | 16 | 59 | 588 | 23 | .285 | .385 | .515 | .900 |
- 2018年度シーズン終了時[23]
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
- 内野守備
年 度 | 球 団 | 一塁(1B) | 三塁(3B) | 遊撃(SS) | |||||||||||||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2015 | CHC | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 144 | 81 | 249 | 17 | 21 | .951 | - | |||||
2016 | 9 | 35 | 3 | 0 | 3 | 1.000 | 107 | 58 | 187 | 12 | 18 | .953 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | |
2017 | 2 | 12 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | 144 | 72 | 260 | 18 | 23 | .949 | - | ||||||
2018 | 4 | 11 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | 86 | 53 | 158 | 10 | 12 | .955 | - | ||||||
通算 | 16 | 60 | 9 | 0 | 3 | 1.000 | 481 | 264 | 854 | 57 | 74 | .951 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- |
- 外野守備
年 度 | 球 団 | 中堅(CF) | 左翼(LF) | 右翼(RF) | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2015 | CHC | 7 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 8 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 7 | 13 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2016 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 60 | 69 | 3 | 1 | 0 | .986 | 14 | 13 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2017 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 7 | 16 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2018 | - | 14 | 18 | 0 | 2 | 0 | .857 | 15 | 23 | 0 | 1 | 0 | .958 | ||||||
通算 | 10 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 84 | 92 | 3 | 4 | 0 | .960 | 43 | 65 | 0 | 1 | 0 | .985 |
- 2018年度シーズン終了時
表彰
ナショナルリーグMVP:1回 (2016年)
新人王(2015年)
月間最優秀新人:2回 (2015年5月、8月)
Topps ルーキーオールスターチーム (三塁手部門:2015年)
ハンク・アーロン賞:1回 (2016年)
記録
MLBオールスターゲーム選出:2回(2015年 - 2016年)
背番号
17 (2015年 - )
脚注
^ “Kris Bryant Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月2日閲覧。
^ Brewer, Ray (2010年3月6日). “All eyes on Bonanza slugger Kris Bryant, a likely first-round draft pick - Las Vegas Sun News”. Lasvegassun.com. 2013年4月20日閲覧。
^ “Ex-Bonanza star improves his baseball stock as collegian”. Lasvegassun.com. 2013年4月20日閲覧。
^ Times. “In brief: Gonzales, Carpenter lead way for Zags on WCC team - Spokesman.com - June 2, 2011”. Spokesman.com. 2013年6月2日閲覧。
^ “San Diego’s Bryant wins 36th Golden Spikes Award as nation’s best player”. USA Baseball. NCAA.com (2013年7月20日). 2013年8月11日閲覧。
^ “Future 50: Appel No. 1”. Insider.espn.go.com (2013年3月14日). 2013年4月20日閲覧。
^ Law, Keith. “Thurman, Bryant both first-rounders”. Insider.espn.go.com. 2013年4月20日閲覧。
^ Rogers, Jesse. “Kris Bryant promoted to Single-A Daytona - Chicago Cubs Blog - ESPN Chicago”. Espn.go.com. 2013年8月13日閲覧。
^ Bryant slugs way to Double-A Home Run Derby crown
^ Cubs' prospect Bryant promoted to Iowa
^ Miller, Bryce (2014年9月3日). “Electrifying Cubs prospect Kris Bryant earns player of year honor”. USA Today. 2014年9月3日閲覧。
^ Cooper, J.J. (2014年9月9日). “2014 Minor League Player Of The Year: Kris Bryant”. Baseball America. 2014年9月9日閲覧。
^ “カブス大物新人が開幕登録外れた真相は…”. スポーツニッポン (2015年4月26日). 2015年6月28日閲覧。
^ Rogers, Jesse (2015年4月16日). “Cubs to promote 3B Kris Bryant, 23, for major league debut”. ESPN.com. 2015年6月28日閲覧。
^ “ナショナルズ勢2人が5月MVP 同一球団独占は7年ぶり”. スポーツニッポン (2015年6月5日). 2015年6月28日閲覧。
^ “2015 MLB All Star Game Voting Update: Leaders, Snubs, Ballots & Results for AL and NL Rosters”. Latin Post (2015年7月2日). 2015年12月19日閲覧。
^ “Watch NL Rookie of the Year Kris Bryant club a 495-foot homer”. USA Today (2015年11月16日). 2015年12月19日閲覧。
^ Eric, Stephen (2016年10月26日). “David Ortiz, Kris Bryant win 2016 Hank Aaron Awards - SBNation.com” (英語). SBNation.com. http://www.sbnation.com/2016/10/26/13429724/david-ortiz-kris-bryant-2016-hank-aaron-awards-mlb 2016年11月5日閲覧。
^ “大リーグ、ブライアントがMVP アはトラウトが2度目受賞”. デイリースポーツ (2016年11月18日). 2016年11月18日閲覧。
^ “カブスのブライアント、頭部に死球も大事に至らず”. 日刊スポーツ (2018年4月24日). 2018年12月2日閲覧。
^ “カブスのブライアントDLに=米大リーグ”. 時事通信社 (2018年6月27日). 2018年12月2日閲覧。
^ “カブス・ブライアントDL ダルビッシュ復帰間近か”. 日刊スポーツ (2018年7月27日). 2018年12月2日閲覧。
^ Kris Bryant Statistics and History - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月6日閲覧。
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 B
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Kris Bryant stats MiLB.com (英語)
- San Diego Toreros bio
Kris Bryant (@KrisBryant_23) - Twitter
Kris Bryant (kris_bryant17) - Instagram
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