魔城伝説





































魔城伝説
Knightmare
ジャンル
シューティングゲーム
対応機種
MSX
発売元
コナミ
メディア
ROMカートリッジ
発売日
1986年1月
対象年齢
CERO:A(全年齢対象)
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魔城伝説』(まじょうでんせつ、英題: Knightmare )は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)より1986年にMSX用に発売されたトップビューの縦スクロールシューティングゲーム。


『コナミアンティークスMSXコレクション』(プレイステーション、セガサターン、ゲームアーカイブス)にも収録され、近年には携帯電話、i-revo、WiiやWii Uのバーチャルコンソール、プロジェクトEGGでも配信された。




目次






  • 1 概要


  • 2 システム


    • 2.1 ステージ構成




  • 3 キャラクター


    • 3.1 主人公側


    • 3.2 敵ボスキャラ


    • 3.3 その他の敵




  • 4 アイテム


    • 4.1 ジュエル


    • 4.2 パワークリスタル


    • 4.3 ウェポンクリスタル




  • 5 幻の続編


  • 6 その他


  • 7 外部リンク





概要


当時のシューティングゲームとしては珍しいファンタジー路線で、主人公ポポロンがヒュドノスにさらわれた姫・アフロディテを助けるというストーリーとなっている。ポポロンは弓矢を使い、襲い来る魔物を倒していく。


続編も発売されている。『魔城伝説II ガリウスの迷宮』(ファミリーコンピュータ版は『魔城伝説II 大魔司教ガリウス』)はサイドビューのアクションRPG、完結編である『シャロム 魔城伝説III 完結編』はRPG風のアドベンチャーゲームになっており、シリーズの各作品のゲームジャンルがそれぞれ異なっている。


なお、本作の主人公ポポロンは後にMSX版『パロディウス』に魔物退治と称して参加している。


ゲームシステムではアーケードゲームである『ファイナライザー』と武器やパワーアップシステムで共通する部分が多い。



システム


縦スクロールシューティングゲームである。主人公はポポロンとなり、ヒュドノスを倒すために8つのステージをクリアしていく。


各ステージの地面には、クエスチョンマークのついた物体が配置されている。これはアフロディテが残した道標という設定になっている。武器を当てるとチェスの駒をモチーフにしたジュエルが表示され、取ると得点が増えたり特殊効果が発動したりする。まれに障害物になるものもある。


また、所定の位置に来ると、パワークリスタルおよびウェポンクリスタルが画面上部より現れる。前者によってポポロンはスピードアップや透明化などのパワーアップをすることが可能となる。後者では新しい武器を選択することができる。


各ステージの最後にはボスキャラがおり、次のステージへのゲートを守っている。ステージによっては、川に橋がかかっていないこともある。そのときは川に向かって武器を撃ちながら探す必要がある。


画面の両端に地形があり、スクロールに挟まれるとプレイヤーアウトになる。地形のないところでは左右が繋がっていてワープできる箇所がある。



ステージ構成



ステージ1

神殿。

ステージ2

森。川はない。

ステージ3

砂漠。

ステージ4

赤く染まった神殿。

ステージ5

城の内部。左右の壁は青いレンガになっている。

ステージ6

荒れ地。

ステージ7

川。水の上に建設された橋の上で戦う。ところどころ橋が架かっていないところがあるが、クエスチョンマークのパネルに武器を当てると現れる。

ステージ8

ヒュドノスのいる神殿の内部。



キャラクター



主人公側



ポポロン

主人公(プレーヤー)。水色の鎧を身にまとっている。初期装備は2連射の弓矢。

アフロディテ

ヒュドノスにとらわれたグリーク王国の姫。



敵ボスキャラ



メデューサ

1面のボス。部下にクラウドを従えている。直線的に飛ぶ呪文を放つ。

デス

2面のボス。死神。複雑な動きをする鎌を多量に投げてくる。鎌は主人公の武器で消せる。攻撃すると顔の色が変化する。

サタン

3面のボス。左右に飛びながら放射状に弾を吐く。翼を閉じているときには攻撃できない。攻撃すると目などの色が変化する。

エルダー

4面のボス。長老。顔の中央に巨大な目が一つだけあり、顔全体は白い毛で覆われている。地面でしばらく燃える炎を出す。攻撃すると目の色が変化する。

ソードマン

5面のボス。赤い甲冑をまとった巨大な戦士。両手から斧を投げる。兜の庇が上がっているときしか攻撃できない。

ジャイアント

6面のボス。巨人。足を踏みならすことで地割れを生じさせる。

ホワイトナイト

7面のボス。ブルーナイトをしたがえて登場する。大きさはポポロンと同じ。攻撃すると青あるいは赤に点滅する。画面下まで去ると、再びゲートの中から現れる。

ヒュドノス

8面のボス。アフロディテをさらった怪物。全身に6つの目があり、それぞれから多量の弾を撃つ。クラウドに守られている。



その他の敵







プト

シットルケの化身。単細胞。

バット

ブルーナイト

耐久力があり、貫通しない武器は4発当てないと倒せない。

エンジェル

ボーン


骸骨。攻撃してバラバラにしても元に戻り、そのたびに速度を増す。

デビル(小)

ファイヤー

サンダー

クラウド

画面上部を漂う雲。攻撃するとポポロンに突進してくる。

ゴースト

ゾンビ

撃つと分裂する。

シットルケ

頭のとがった黒い服を着て、両手を挙げたまま歩いてくる。6方向に弾を飛ばす。

ソーサラーA

黄色い顔をした魔法使い。

ソーサラーB

赤い顔の魔法使い。ポポロンが武器を撃つと姿を消す。



アイテム



ジュエル


クエスチョンマークを撃つことで以下のいずれかになる。背景に隠れており、隠されている場所を撃つことによって出現するものもある。



ルーク

水色。取ると500点。

ナイト

青。敵を全滅させる。

クイーン

赤。10秒間だけ時間を止める。

キング

黄色。残機が増える。

オブスタクル


金属光沢のある障害物。通過できない。


ワープホール

EXITと書かれた穴で入ると先のステージにワープする。一度そのステージまで進んでゲームオーバーになっていることが出現条件。



パワークリスタル


画面上から出現するPマークの物体で、武器を当てる毎に色が変化していく。何発か武器を当てると横に蛇行し始める。



黒(ボーナス)

1000点加算。

青(スピード)

スピードアップ。最大4段階。

水色(シールド)

前方に盾を装備して敵の弾を防ぐ。ダメージが蓄積すると盾の色が変化し、30発受けると消える(ボスの弾は4発分消費する)

白(トランスペアランス)

一定時間透明になり無敵になる。なお、シールドを取るとその時点で終了する。

赤(クラッシュ)

一定時間体が赤くなり、体当たりで敵を倒せる。ただしこの時は武器が撃てない。



ウェポンクリスタル


画面上から出現して、武器を当てることでデザインが変化する。同じ武器を連続で取ると2段階まで強化する。



無地

1000点加算。

ツインアロー

矢が2本になる。2段階目は2連射から3連射になる。

ファイヤー

単射だが3方向に貫通力のある火の玉が出る。2段階目は3列平行になる。

ブーメラン

貫通力のあるブーメランを投げる。途中まで飛ぶと手元に戻ってきて射程距離は短い。2段階目は2連射から3連射になる。

ソード

貫通力はないが速度が早く、3連射できる刀を投げる。2段階目でソードが2本になり当たり判定が広くなる。

ファイヤーアロー

火のついた矢で貫通力がある。2段階目は2連射から3連射になる。



幻の続編


PC-8801mkIISR及びX1用で『魔城伝説II 〜ポポロン激闘編〜』の発売が予定され、雑誌等で開発中画面が紹介されたりもしたが未発売に終わった。内容はMSX版『魔城伝説II ガリウスの迷宮』と大きく異なり、RPG要素が追加された縦スクロールシューティングになる予定だった。


当時の紹介記事をまとめると、以下のような特徴があったとされる。



  • 残りプレイヤー数の他にライフゲージが存在する。

  • 経験値が存在する。経験値が増えるとレベルが上がりポポロンの攻撃力が上がる。

  • 市民など攻撃してはいけないキャラを攻撃すると、経験値が下がる。

  • 武器がショット系の他に手持ち武器があり、SHIFTキーで切り替えて使用できる。

  • 武器に攻撃力(STR値)が存在する。

  • 盾や鎧の防具が存在する。

  • 食料、鍵、竹馬などのアイテムが存在する。

  • 武器、防具、アイテムは持てる数だけ持ち物として持つことができる。

  • シューティングシーンは強制縦スクロールに加えて、画面切り替えで左右に移動できるステージある。

  • 街や城内に入ると画面切り替え方式に変わる。ポポロンの向きや攻撃方向も変わるのかは不明。

  • キャラクターの大きさは縦のドット数が倍になり4頭身相当となる。



その他


韓国では1987年7月までコンピュータプログラムの著作権保護法が設けられていなかったため、Zemina社によって韓国MSXとセガ・マスターシステム向けにコンバート移植されたクローンの『The Three Dragon Story(용의 전설)』(海賊版)が存在する。グラフィックの他にプレイヤーがライフゲージ制、使用する武器に時間制限があるなどの違いがある。


F1キーでポーズをかけるとポポロンは布団に入って鼻提灯を膨らませる。ポーズシーンにおいてこのような「遊び」が導入されたのはコナミのMSXゲームでは本作が初である。



外部リンク



  • i-revo 魔城伝説

  • 携帯アプリ 魔城伝説

  • バーチャルコンソール 魔城伝説


  • 魔城伝説 - Wii Uバーチャルコンソール

  • 魔城伝説 for MSX(プロジェクトEGG)









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