湾岸協力会議






GCC旗




湾岸協力会議の加盟国


湾岸協力会議(わんがんきょうりょくかいぎ、英語:Gulf Cooperation Council、英略称:GCC、アラビア語:مجلس التعاون لدول الخليج العربية)は、中東・アラビア湾岸地域における地域協力機構である。正式名称は「Cooperation Council for the Arab States of the Gulf(湾岸アラブ諸国協力会議、CCASG)」。日本政府での呼称は湾岸協力理事会(GCC)[1]


1981年5月25日にアブダビで設立[2][3]。本部はリヤド。現在の事務局長はバーレーンのアブドゥッラティーフ・ビン・ラーシド・ザイヤーニー。




目次






  • 1 主な活動


  • 2 加盟国


    • 2.1 一覧


    • 2.2 加盟交渉中の国




  • 3 設立の趣旨


  • 4 脚注


  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク





主な活動


2009年12月15日、第30回湾岸協力会議の首脳会議がクウェート市において二日間の日程で開かれた。採決された最終コミュニケは、各国は通貨同盟の設置、域内の経済・軍事協力、テロ対策、地球温暖化問題への対応、イラン核問題の平和的解決、イエメン内紛問題でのサウジアラビアへの支援を確認した。通貨統合の課題ではアラブ首長国連邦(UAE)とオマーンが欠席し、これらを除く参加国首脳が GCC通貨同盟発足に合意した。[4]


1991年の湾岸戦争で合同軍を派遣する[5]など湾岸地域の安全保障を担っている側面を持っており、2011年バーレーン騒乱でも部隊を派遣した。また2011年イエメン騒乱では、アリー・アブドッラー・サーレハ大統領退陣を含む調停案を提示している。



加盟国



一覧


加盟国は、6ヶ国。アラビア湾に面するすべての国が加盟しているわけではない。




  • アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦


  • バーレーンの旗 バーレーン


  • クウェートの旗 クウェート


  • オマーンの旗 オマーン


  • カタールの旗 カタール


  • サウジアラビアの旗 サウジアラビア



加盟交渉中の国


イラン及びイラクは、現在非加盟だが、サッダーム・フセイン政権下のイラクは湾岸戦争前までは準メンバーであり[6][7]、イラク戦争後もイラク政府は加盟を希望している[8][9]


イエメンは加盟交渉中であり、かつては2016年までには加盟するとの意思を見せたが[10]実現しなかった。イエメンは2017年現在内戦状態にあるがGCCはアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領率いる政権を支援しており、2017年5月に同国南部に樹立された反ハーディーの評議会を拒否するなどしている[11]


また、同じ王制国家であるヨルダンとモロッコの加盟も交渉中である[12][13][14]



設立の趣旨


主な設立趣旨は下記の通り:



  • 加盟国間の経済・金融・貿易・通関・観光・立法・行政における共通規制の確立


  • 鉱工業・農業・水利・畜産資源の科学技術的進歩

  • 科学研究センターの設立


  • ジョイントベンチャー(共同企業体)の設立


  • 民間部門の協力推進


  • 人的交流の強化推進


  • 湾岸共通通貨「ハリージー(Khaleeji)」を2010年までには導入(但し、オマーンは日程には異議を表明)[15]



脚注




  1. ^ 湾岸協力理事会(GCC)概要 - 外務省(平成25年10月17日版)


  2. ^ “Gulf Cooperation Council”. Deutsch Federal Foreign Office. 2012年8月31日閲覧。


  3. ^ Bandar Salman Al Saud (1997年). “The GCC security convention”. University of Glasgow. 2013年12月27日閲覧。


  4. ^ “湾岸4カ国が通貨統合で合意、ペッグ制についてはあらゆる選択肢残す”. ロイター (2009年12月16日). 2011年1月9日閲覧。


  5. ^ Ravi Shekhar Narain Singh Singh (2005). Asian Strategic And Military Perspective. Lancer Publishers. p. 375. ISBN 817062245X. 


  6. ^ Low, Linda; Carlos Salazar, Lorraine (2011). The Gulf Cooperation Council: A Rising Power and Lessons for ASEAN. p. 41. ISBN 9789814311403. http://books.google.ca/books?id=YtE9LiyqttQC 2013年6月28日閲覧. "Iraq was once an associate member, but this was suspended when it invaded Kuwait" 


  7. ^ Wuthnow, Joel (2013年6月6日). “China and the Iran Nuclear Issue: Beyond the Limited Partnership (PDF)”. United States-China Economic and Security Review Commission. 2015年1月22日閲覧。


  8. ^ Iraq to join GCC trade federation


  9. ^ Dulaimi confirmed that Iraq sought to join the Gulf Cooperation Council (GCC)


  10. ^ “Yemen hopeful to join GCC in 2016”. Yemen Times (2006年12月19日). 2007年12月6日閲覧。


  11. ^ “GCC rejects formation of Yemen transitional council” (英語). Al Jazeera English (アルジャジーラ). (2017年5月14日). http://www.aljazeera.com/news/2017/05/gcc-rejects-formation-yemen-transitional-council-170513141733873.html 2017年6月6日閲覧。 


  12. ^ Jordan, Morocco to join [P]GCC


  13. ^ Mu Xuequan (2011年5月11日). “GCC welcomes Jordan's request to join the council”. Xinhua. http://news.xinhuanet.com/english2010/world/2011-05/11/c_13868474.htm 2015年2月16日閲覧。 


  14. ^ Al-Rantawi, Oraib (2011年7月17日). “GCC membership may be a burden on Jordan’s security”. 2015年2月16日閲覧。


  15. ^ “湾岸協力会議、首脳会議で通貨統合を承認へ”. ロイター (2009年12月29日). 2011年1月9日閲覧。



関連項目



  • 湾岸協力会議特許庁


  • ガルフ鉄道 - 加盟国間を結ぶ鉄道。



外部リンク


  • 湾岸協力会議公式ウェブサイト(英語・アラビア語)









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