かしわ記念
かしわ記念 | |
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第22回かしわ記念 | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 千葉県競馬組合 |
競馬場 | 船橋競馬場 |
第1回施行日 | 1989年5月17日 |
創設 | 1989年 |
2018年の情報 | |
距離 | ダート1600m |
格付け | JpnI |
賞金 | 1着賞金6000万円 |
出走条件 | サラブレッド系4歳以上(指定交流) 出走資格も参照 |
負担重量 | 定量(57kg、牝馬2kg減、南半球産4歳1kg減) |
出典 | [1] |
かしわ記念(かしわきねん)は、千葉県競馬組合が船橋競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(JpnI)である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 かしわ記念(のうりんすいさんだいじんしょうてん かしわきねん)」と表記される。
競走名の「かしわ」は船橋競馬場の前身で、千葉県柏市に1952年まで所在していた柏競馬場を表している[2]。
副賞は農林水産大臣賞、千葉県知事賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、千葉県馬主会会長賞、株式会社よみうりランド賞(2018年)[3]。
目次
1 概要
1.1 条件・賞金等(2018年)
2 歴史
2.1 歴代優勝馬
3 同名の競走
3.1 歴代優勝馬
4 脚注・出典
4.1 注釈
4.2 出典
4.2.1 各回競走結果の出典
5 ほかにダート1600mで行われるGI・JpnI競走
概要
第1回千葉県営競馬が柏競馬場で行われたことを記念し、1989年に創設[4](ただし、1978年に始まった同名の準重賞が重賞へ格上げされたとするものもある[2])。本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬には、帝王賞の優先出走権が付与される[1]。中央地方交流競走となった当時は、春から夏にかけて短距離適性馬が出走できるダートの大レースがなかったため、ダートグレード競走となってからは中央競馬・地方競馬の一流馬による高レベルの争いが繰り広げられるようになり[4]、ダートグレード競走となった当時の格付けはGIII[注 1]であったものが、2002年にはGII[注 1]に、2005年にはGI[注 1]に格上げされるに至った[2]。
条件・賞金等(2018年)
- 出走資格
- サラブレッド系4歳以上、出走枠は地方競馬所属馬8頭、中央競馬所属馬6頭と定められている。
- 下表の競走で所定の成績を収めた地方競馬所属馬に本競走の優先出走権が与えられている[1]。
競走 | 格・条件 | 競馬場 | 距離 | 必要な着順 |
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報知グランプリカップ | SIII | 船橋競馬場 | ダート1800m | 2着以内 |
柏の葉オープン | オープン | 船橋競馬場 | ダート1600m | 1着馬 |
東京スプリント | JpnIII | 大井競馬場 | ダート1200m | 2着以内 |
- 負担重量
- 定量(57kg、牝馬2kg減、南半球産4歳1kg減)
- 賞金額
- 1着6000万円、2着2100万円、3着1200万円、4着600万円、5着300万円[3]。
- 優先出走権付与
- 本競走で上位2着までに入った地方競馬所属馬には帝王賞の優先出走権が付与される。また、上位3着内のうちの南関東所属最先着馬にはさきたま杯の優先出走権が付与される[1]。
歴史
- 1978年 - 南関東の準重賞「かしわ記念」が創設、1800mで施行された[2]。
- 1989年 - 南関東所属馬による重賞として創設。
- 1995年 - 南関東地区のグレード制施行により、G2に格付け。
- 1996年
- 中央・地方全国指定交流競走に指定。
- 負担重量を別定に変更。
- 距離を1600mに変更。
- 1997年 - ダート競走格付け委員会により、ダートグレード競走(統一GIII[注 1])に格付け。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳以上」に変更。
- 2002年
- 南関東グレードをG1に格上げ。
- GII(統一GII)[注 1]に格上げ。
- 2003年
- 出走条件を「4歳以上」に変更。
- 負担重量を定量に変更[5]。
- 2005年 - GI(統一GI)[注 1]に格上げ。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更。
- 2011年 - 「震災復興支援競走」の副称をつけて施行。
- 2016年 - 中央競馬所属馬の出走枠が1頭増え6頭に[6]、それにともない地方競馬所属馬の出走枠が8頭となる。
歴代優勝馬
全て船橋競馬場ダートコースで施行。
回数 | 施行日 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1989年5月17日 | 1800m | イシノラツキー | 牝4 | 船橋 | 1:52.5 | 桑島孝春 | 泉孝 | 亀井都 |
第2回 | 1990年5月5日 | 1800m | フジノダンサー | 牝4 | 船橋 | 1:54.8 | 石崎隆之 | 須永和良 | 臼井勇 |
第3回 | 1991年4月23日 | 1800m | パワーデイクター | 牡4 | 船橋 | 1:54.7 | 田部和廣 | 金澤豊 | 潤間力夫 |
第4回 | 1992年4月23日 | 1800m | スーパージョーク | 牡6 | 船橋 | 1:55.7 | 石崎隆之 | 須永和良 | 若林一郎 |
第5回 | 1993年5月27日 | 1800m | トキノクンショウ | 牡4 | 大井 | 1:53.4 | 鈴木啓之 | 小筆昌 | 渡辺典六 |
第6回 | 1994年5月4日 | 1800m | ヤマジュンオー | 牡5 | 大井 | 1:53.7 | 的場文男 | 栗田繁 | 山下洵一郎 |
第7回 | 1995年4月20日 | 1800m | ヤマノセイコー | 牡5 | 船橋 | 1:53.0 | 田部和廣 | 鈴木茂樹 | 山口明彦 |
第8回 | 1996年5月29日 | 1600m | ヒカリルーファス | 牡4 | 大井 | 1:39.4 | 早田秀治 | 高岩隆 | 野口光雄 |
第9回 | 1997年5月28日 | 1600m | バトルライン | 牡4 | JRA | 1:37.9 | 武豊 | 松田博資 | (有)社台レースホース |
第10回 | 1998年5月27日 | 1600m | アブクマポーロ | 牡6 | 船橋 | 1:35.4 | 石崎隆之 | 出川克己 | 鑓水秋則 |
第11回 | 1999年5月26日 | 1600m | サプライズパワー | 牡5 | 船橋 | 1:39.5 | 石崎隆之 | 川島正行 | 大迫忍 |
第12回 | 2000年5月24日 | 1600m | ビーマイナカヤマ | 牡6 | JRA | 1:40.8 | 鹿戸雄一 | 高市圭二 | (有)中山牧場 |
第13回 | 2001年5月30日 | 1600m | タマモストロング | 牡6 | JRA | 1:38.1 | 小池隆生 | 佐藤正雄 | タマモ(株) |
第14回 | 2002年5月8日 | 1600m | トーシンブリザード | 牡4 | 船橋 | 1:36.5 | 石崎隆之 | 佐藤賢二 | 和泉栄一 |
第15回 | 2003年6月4日 | 1600m | スターリングローズ | 牡6 | JRA | 1:38.2 | 福永祐一 | 北橋修二 | (株)協栄 |
第16回 | 2004年5月26日 | 1600m | ナイキアディライト | 牡4 | 船橋 | 1:39.7 | 石崎隆之 | 出川龍一 | 小野スミ |
第17回 | 2005年5月5日 | 1600m | ストロングブラッド | 牡6 | JRA | 1:37.9 | 内田博幸 | 増澤末夫 | 村木篤 |
第18回 | 2006年5月5日 | 1600m | アジュディミツオー | 牡5 | 船橋 | 1:38.6 | 内田博幸 | 川島正行 | 織戸眞男 |
第19回 | 2007年5月2日 | 1600m | ブルーコンコルド | 牡7 | JRA | 1:37.4 | 幸英明 | 服部利之 | (株)荻伏レーシング・クラブ |
第20回 | 2008年5月5日 | 1600m | ボンネビルレコード | 牡6 | JRA | 1:37.6 | 的場文男 | 堀井雅広 | 塩田清 |
第21回 | 2009年5月5日 | 1600m | エスポワールシチー | 牡4 | JRA | 1:35.9 | 佐藤哲三 | 安達昭夫 | (株)友駿ホースクラブ |
第22回 | 2010年5月5日 | 1600m | エスポワールシチー | 牡5 | JRA | 1:36.8 | 佐藤哲三 | 安達昭夫 | (株)友駿ホースクラブ |
第23回 | 2011年5月5日 | 1600m | フリオーソ | 牡7 | 船橋 | 1:38.2 | 戸崎圭太 | 川島正行 | ダーレー・ジャパン・ファーム(有) |
第24回 | 2012年5月2日 | 1600m | エスポワールシチー | 牡7 | JRA | 1:36.5 | 佐藤哲三 | 安達昭夫 | (株)友駿ホースクラブ |
第25回 | 2013年5月6日 | 1600m | ホッコータルマエ | 牡4 | JRA | 1:37.8 | 幸英明 | 西浦勝一 | 矢部幸一 |
第26回 | 2014年5月5日 | 1600m | コパノリッキー | 牡4 | JRA | 1:39.2 | 田邊裕信 | 村山明 | 小林祥晃 |
第27回 | 2015年5月5日 | 1600m | ワンダーアキュート | 牡9 | JRA | 1:37.4 | 和田竜二 | 佐藤正雄 | 山本信行 |
第28回 | 2016年5月5日 | 1600m | コパノリッキー | 牡6 | JRA | 1:39.2 | 武豊 | 村山明 | 小林祥晃 |
第29回 | 2017年5月5日 | 1600m | コパノリッキー | 牡7 | JRA | 1:39.9 | 武豊 | 村山明 | 小林祥晃 |
第30回 | 2018年5月2日 | 1600m | ゴールドドリーム | 牡5 | JRA | 1:39.2 | C.ルメール | 平田修 | 吉田勝己 |
同名の競走
同名の準重賞競走が1978年から1988年まで船橋競馬場で行われている。この準重賞を上記重賞の始まりとするものもある[2][7]。
歴代優勝馬
施行日 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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1978年9月14日 | 1800m | ヤクモチヤーター | 牡5 | 小倉正範 | ||||
1979年9月2日 | 1800m | ベエンチヤコトブキ | 牡3 | |||||
1980年10月27日 | 1800m | チバオーカン | 牡4 | 船橋 | 玉井吉翠 | |||
1981年10月22日 | 1800m | ハローフオンテン | 牡5 | |||||
1982年10月28日 | 1800m | サチノフレンド | 牡5 | |||||
1983年10月27日 | 1800m | ハワイダンサー | 牡4 | 髙野哲 | ||||
1984年10月17日 | 1800m | エリモダンサー | 牡4 | 山本慎一 | ||||
1985年10月22日 | 1800m | ボールドブリシー | 牡5 | 船橋 | 北川亮 | 片田靜惠 | ||
1986年9月8日 | 1800m | アイランドハンター | 牡3 | 船橋 | 1:51.9 | 木村騎一 | 安藤榮作 | 嶋村二三男 |
1987年9月9日 | 1800m | キサラズボーイ | 牡5 | 船橋 | 1:53.4 | 佐藤隆 | 吉田馨 | 宮崎實 |
1988年9月23日 | 1800m | エリモテン | 牡4 | 船橋 | 1:54.0 | 佐藤隆 | 三間典夫 | 杉山達雄 |
脚注・出典
注釈
- ^ abcdef当時の格付表記は、日本国内の独自グレード。
出典
- ^ abcd“平成30年度 第2回 船橋競馬競走番組表(決定) (PDF)”. 一般社団法人 千葉県馬主会. 2018年4月30日閲覧。
- ^ abcde“『かしわ記念』をGIに格上げ”. 地方競馬全国協会 (2005年1月11日). 2015年4月26日閲覧。
- ^ ab“船橋競馬出走馬一覧表 平成30年度第2回船橋競馬第3日5月2日(水) (PDF)”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2018年4月30日閲覧。
- ^ abダートグレード競走特集(第27回かしわ記念) - 千葉県競馬組合、2015年4月26日閲覧
^ “ダートグレード競走年間予定”. 地方競馬全国協会. 2003年12月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
^ “地方競馬の交流重賞で中央馬の出走枠が拡大”. サンケイスポーツ. (2015年12月6日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20151206/etc15120609270001-n1.html 2016年5月3日閲覧。
^ “かしわ記念 特集”. netkeiba.com (2005年1月11日). 2016年5月3日閲覧。
各回競走結果の出典
かしわ記念 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会、2014年6月20日閲覧
かしわ記念競走優勝馬 - 南関東4競馬公式サイト- JBISサーチ
ヤクモチヤーター、ベエンチヤコトブキ、チバオーカン、ハローフォンテン、サチノフレンド、ハワイダンサー、エリモダンサー、ボールドブリシー
- かしわ記念 結果 - 1986年、1987年、1988年
ほかにダート1600mで行われるGI・JpnI競走
- フェブラリーステークス
- マイルチャンピオンシップ南部杯
- 全日本2歳優駿
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