ガナサン人
ガナサン人(ガナサンじん、ロシア語: нгана́саны́, ラテン文字転写: Nganasan)は、ロシア極北地方のサモエード系先住民族である。シベリアの中部、北極海に突き出たタイミル半島に居住する。自称は"ня"(ニャ)で「仲間」の意。「ガナサン」は「人間」 nganasaという言葉に由来する。古くは「タブギー」「サモエード・タブギー」と呼ばれた。 ウラル語族サモエード語派に属すガナサン語を話し、人種的にはモンゴロイドに属す。ロシアに834人(2002年)居住するほか、本来の居住域外のウクライナに44人(2001年)[1]居住しており、ウクライナ在住のガナサン人はウクライナ人と混血して、コーカソイド化している。
遺伝子
ガナサン人にはウラル語族に関連するY染色体ハプログループN系統が92%の高頻度で観察される[2]。
脚注
^ State statistics committee of Ukraine - National composition of population, 2001 census (Ukrainian)
^ Tambets, Kristiina et al. 2004, The Western and Eastern Roots of the Saami—the Story of Genetic “Outliers” Told by Mitochondrial DNA and Y Chromosomes
|