ユトレヒト条約










ユトレヒト条約後の北アメリカ(1750年)


ユトレヒト条約(ユトレヒトじょうやく)は、1713年スペイン継承戦争及び並行して北アメリカ大陸で行われていたアン女王戦争の講和条約。ただし、神聖ローマ皇帝カール6世とフランス王ルイ14世との間の講和条約はラシュタット条約として別途締結された。


内容はイギリスの一人勝ちであった。



  • イギリスはスペイン王国の奴隷貿易に参入できる。

  • イギリスはスペイン王国より、ジブラルタル及びメノルカ島を譲り受ける。

  • イギリスはフランス王国より、北アメリカのアカディアとニューファンドランド島、ハドソン湾地方を譲り受ける(アン女王戦争)。


フランスを含む各国がヨーロッパの王冠に夢中になっているのに対し、立憲君主制を確立していたイギリスは王位・帝位よりも純粋に国益に基づいて戦争を乗り切ることができた。そのためには総司令官のマールバラ公ジョン・チャーチル将軍をもスキャンダルで罷免することを躊躇わなかった。イギリスはフランス(のブルボン家)にスペイン王位を認める代わりに仏西の合同禁止を受け入れさせ、さらに北米での優位を確立して大英帝国の基礎を築いた。一方で、和平を推進した与党のトーリー党は後に王位継承問題で躓き、ホイッグ党に政権を奪われた。



関連項目


  • アン女王戦争



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