桜通 (名古屋市)










名古屋駅前から見た桜通。画像真ん中が名古屋駅交差点ロータリーにあるモニュメント「飛翔」(2015年12月)


桜通(さくらどおり)とは、名古屋市の中心部を東西に横断する幹線道路である。愛知県道68号名古屋津島線・国道19号のそれぞれ一部と、名古屋市道都通布池線の全部から構成される。




目次






  • 1 概要


  • 2 歴史


  • 3 通過する自治体


  • 4 交差する道路


    • 4.1 中村区


    • 4.2 中区


    • 4.3 東区


    • 4.4 千種区




  • 5 沿線の主な施設


    • 5.1 中村区


    • 5.2 中区


    • 5.3 東区




  • 6 沿線の交通


    • 6.1 地下鉄


    • 6.2 バス




  • 7 脚注


    • 7.1 注釈


    • 7.2 出典




  • 8 参考文献


  • 9 関連項目





概要




桜通のイチョウ並木。日銀前交差点歩道橋上より名古屋駅方向。(2012年11月)


2014年現在の桜通は、名古屋駅交差点(中村区)を西端、内山町交差点(千種区)を東端としているが、そのうちの名古屋駅交差点から日銀前交差点(中区)までは愛知県道68号名古屋津島線、日銀前交差点から小川交差点(東区)までは国道19号、小川交差点から内山町交差点までは主要地方道名古屋市道都通布池線となっている。


桜通の道路愛称は一般からの公募によって決定したものである[1][2]。1984年(昭和59年)に名古屋市が市内の道路の愛称を公募した際に、従来から用いられていた通称をそのまま道路の愛称として制定した[3]。もともと現在の道路ができる以前は菅原通と呼ばれる幅の狭い道であり、堀川に架かる桜橋もなかった。決定した桜通の名称の由来は、通り沿いの中区錦にある桜天神社(桜天満宮)からであり[2]、桜天神社にはその旨を記した碑がある。


通り沿いには一部の交差点に街路樹としてサクラが植えられているものの、桜通にはいわゆる桜並木はない[2]。泥江町交差点(中村区) - 日銀前交差点間にあるイチョウ並木は、1995年2月27日付で名古屋市の都市景観重要建築物等指定区間に指定されている[4][5]


名古屋駅正面から東への目抜き通りであり、沿線の建築物についてはオフィス利用が多く、商業施設は桜通の南の地域を並行して走る広小路通、錦通の沿線に集中している。また、東端の内山町交差点付近を除く全線の地下に、その名を冠した地下鉄桜通線が走っている[注 1]


日銀前交差点から小川交差点(東区)の間には、車道の一部を利用した自転車道が設置されている。


開通80周年記念事業として、中部地方整備局が中心となり日銀前交差点から小川交差点までの国道19号の区間、約2キロに渡って桜並木を整備する方針が発表されている[6]



歴史


1937年(昭和12年)に行われた国鉄名古屋駅の移転改築に合わせて、名古屋駅の駅前広場から東に向かって桜町の通りを拡幅する形で、当時としては破天荒の幅員50mで建設され、1937年2月27日に開通した[1]。建設時は東桜町(桜通大津交差点付近)までが拡幅されただけであったが、太平洋戦争後の戦災復興の一環として、内山町交差点付近まで拡幅された。


1989年(平成元年)9月には地下鉄桜通線の中村区役所駅 - 今池駅間が開業し、桜通地下を走行するようになっている。



通過する自治体



  • 名古屋市(中村区 - 中区 - 東区 - 千種区)


交差する道路




桜通(東区・布池交差点付近。2007年9月)





千種区・東端である内山町交差点歩道橋上からの桜通。(2015年10月)


西側から東側に順に記述する。



中村区




  • 愛知県道68号名古屋津島線・名古屋市道広井町線(名駅通)(名古屋駅交差点)


  • 名古屋市道江川線(泥江町交差点)


  • 名古屋高速都心環状線(泥江町交差点上)



中区




  • 伏見通(国道19号・国道22号、日銀前交差点)

  • 名古屋市道本町線(本町通)(桜通本町交差点)


  • 大津通(桜通大津交差点)


  • 久屋大通(桜通久屋交差点)



東区



  • 空港線(国道41号・名古屋市道堀田高岳線、高岳交差点)


  • 名古屋高速都心環状線(高岳交差点上)


  • 国道153号(小川交差点)

  • 国道19号(小川交差点):日銀前交差点から小川交差点までは、桜通が国道19号となっている。

  • 名古屋市道赤萩町線(赤萩交差点)



千種区



  • 名古屋市道名古屋環状線(内山町交差点)


沿線の主な施設




夜の桜通。セントラルブリッジより。(2014年3月)





名古屋高速都心環状線と名駅の超高層ビル群(2016年4月)


西側から東側に順に記述する。



中村区



  • JRセントラルタワーズ

  • JRゲートタワー


  • 飛翔(名古屋駅交差点内に設置されているオブジェ)

  • 大名古屋ビルヂング

  • ミッドランドスクエア

  • 名古屋国際センター

  • 桜橋(堀川、中村区 - 中区境)



中区




  • 日本銀行名古屋支店


  • セントラルパーク

    • テレビ塔

    • セントラルパークは桜通により南北に分断されており、横断歩道橋セントラルブリッジにより結ばれている。





東区




  • カトリック布池教会(名古屋カテドラル聖ペトロ・聖パウロ大聖堂)


  • 愛知大学車道キャンパス



沿線の交通



地下鉄



  • 名古屋市営地下鉄桜通線:下記の各駅はこの道路の地下に所在している。


    • 名古屋駅(地下鉄東山線・JR東海道新幹線・同東海道本線・同中央本線・同関西本線・名鉄線・近鉄線・あおなみ線) - 国際センター駅 - 丸の内駅(地下鉄鶴舞線) - 久屋大通駅(地下鉄名城線) - 高岳駅 - 車道駅

    • カッコ内に路線名が付記された駅は、当該路線の駅でもあることを指す。




バス




  • 基幹バス2号系統新出来町線(名古屋駅交差点 - 桜通大津交差点)


  • 名古屋市営バス栄15号系統(高岳交差点 - 赤萩交差点)



脚注



注釈





  1. ^ 内山町交差点地下付近を地下鉄桜通線が通過していないのは線形上の問題からである。




出典




  1. ^ ab『写真図説 明治・名古屋の事物談』pp268-269.

  2. ^ abc『尾張名所図会 絵解き散歩』pp28-29.


  3. ^ 『広報なごや』1985年(昭和60年)1月号 p11. 名古屋市鶴舞中央図書館蔵


  4. ^ “都市景観重要建築物等指定物件”. 住宅都市局都市計画部都市景観室 (名古屋市). (2012年9月25日). http://www.city.nagoya.jp/kankou/category/358-1-0-0-0-0-0-0-0-0.html 2012年11月13日閲覧。 


  5. ^ 『広報なごや』(名古屋市市長室広報課)2012年11月号(通巻779号) p.1。


  6. ^ “桜通開通80周年 植樹事業 桜咲き誇る 新名所に” (日本語). 中日新聞 (中日新聞社): p. 1. (2016年9月13日). http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016091302000105.html 



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参考文献



  • 服部鉦太郎『写真図説 明治・名古屋の事物談』(名古屋泰文堂)1978年12月6日

  • 前田栄作・水野鉱造『尾張名所図会 絵解き散歩』(風媒社)2006年10月25日 ISBN 4-8331-0126-2



関連項目







  • 大通り

  • 愛知県内の通り








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