元始天尊






元始天尊。


元始天尊(げんしてんそん)とは、「太元」を神格化した道教神学中の最高神。また、霊宝天尊(太上道君)、道徳天尊(太上老君)と並ぶ三清の一柱。


『隋書』「経籍志」によると元始天尊は太元、即ち全ての物事よりも先に誕生した常住不滅の存在であり、天地再生の際に人々に道を説いて救済を与えるという(開劫度人)。また『雲笈七籤』の巻二では、万物の始めであり「道」の本質であるとされ、同巻三によると大羅天の玄都にある玉京に住むという。


同じく三清の一人である太上老君と比較すると、元始天尊が活躍する古典文学は少ない。



文学作品に登場する元始天尊



  • 封神演義 - 明代の神怪小説。この作品では闡教を治める教主として登場し、弟子の姜子牙に封神を任せるという重要な役割を担っているが、自ら剣を取って仙人の戦いに参加するなど、本来の信仰のイメージとは異なる姿で描かれている。


  • 封神演義 (漫画) - 日本の作品。『封神演義』(講談社・安能務訳版)を原作とした藤崎竜の漫画。崑崙山と言う仙人界を治める教主。主人公の太公望の師。


参考文献



  • 『中国の神さま』 平凡社新書、二階堂善弘/著、2002

  • 『道教の神々』 講談社学術文庫、窪徳忠/著、1996









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