線分






線分の幾何学的な定義


幾何学における線分(せんぶん、英: Line segment)とは2つの点に挟まれた直線の部分であり、それら端点の間にあるどの点も含む。


通常は端点も含むものとするが、端点を含まないものも線分として認め、端点を含む狭義の線分を閉線分、含まないものを開線分とすることもある。


線分の例として、三角形や四角形の辺が挙げられる。もっと一般に、端点がある1つの多角形の頂点となっている線分は、その端点が多角形の隣接する2頂点であるときその多角形の辺となり、そうでないときには対角線である。端点が円周のような1つの曲線上に載っているとき、その線分はその曲線の弦と呼ばれる。




目次






  • 1 定義


  • 2 性質


  • 3 関連項目


  • 4 参考文献


  • 5 外部リンク





定義


VR または C 上のベクトル空間とし、LV の部分集合とする。L がある適当なベクトル u, vV を選べば


L={u+tv∣t∈[0,1]}{displaystyle L={mathbf {u} +tmathbf {v} mid tin [0,1]}}{displaystyle L={mathbf {u} +tmathbf {v} mid tin [0,1]}}

とパラメータ付けできるとき、L は線分(閉線分)であるという。あるいは同じことだが「線分は2点の凸包である」と定義してもよい。


この時、ベクトル u, u + vL端点 (end point) と呼ばれる。


線分が「開」か「閉」かの区別を要することもある。このとき、閉線分の定義は上述のもの、開線分 Lu, vV を選んで


L={u+tv∣t∈(0,1)}{displaystyle L={mathbf {u} +tmathbf {v} mid tin (0,1)}}{displaystyle L={mathbf {u} +tmathbf {v} mid tin (0,1)}}

とパラメータ付けできる。片方の端点のみ開いた半開線分は、閉じた方の端点を uV 、開いた方を u + vV として


L={u+tv∣t∈[0,1)}{displaystyle L={mathbf {u} +tmathbf {v} mid tin [0,1)}}{displaystyle L={mathbf {u} +tmathbf {v} mid tin [0,1)}}

となる。



性質



  • 線分は連結で空ではない集合である。


  • V が位相線型空間の時、閉線分は V の閉集合である。しかし、開線分が V の開集合となるのは、V が一次元であるときであり、かつそのときに限る。

  • もっと一般に、線分の概念は 順序幾何学(英語版) の枠組みで定義することができる。



関連項目



  • 区間 (数学)

  • 直線



参考文献


  • David Hilbert: The Foundations of Geometry. The Open Court Publishing Company 1950, p. 4(邦訳『幾何学基礎論』 清水弘文堂書房、1969年


外部リンク








  • Line Segment at PlanetMath


  • Definition of line segment With interactive animation

  • Copying a line segment with compass and straightedge


  • Dividing a line segment into N equal parts with compass and straightedge Animated demonstration




この記事は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示-継承 3.0 非移植のもと提供されているオンライン数学辞典『PlanetMath』の項目Line segmentの本文を含む







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